健康志向なあなたにおすすめしたい牛肉が入荷しています
公開日:
:
2012/08/30
近江牛
何年前になるだろう・・・
木下牧場を訪れたとき、牛がまるで馬のように走り回っている姿をみて驚いた。
しかも1頭だけではなく、20頭ぐらいが群れになって走り回っていた。
木下さん曰く、牛舎から放牧場へ放たれる瞬間、こうやって喜ぶんですよ。
とのことだった。
和牛で放牧を取り入れているところは少なく、ほとんどの場合は
牛舎で多頭飼いというのが現状だ。
人間で例えると、寝ては食べの繰り返しで動かないから太っていき
お腹にはたっぷりと脂肪がつくようなイメージだ。
放牧の牛たちは、立っているだけでも常に体重がかかっているわけで
スネや脚の筋肉で700kg~800kgの体重を支えていることになる。
つまり常に筋肉を使い続けているということだ。
ところで、ここ最近の赤身肉ブームで一般の方からの牛ヒレ1本買いが
増えてきた。誕生日会のパーティーや小分けにして冷凍保存など用途は様々だが
消費者の嗜好と志向が変化しつつあるようだ。
余談だが、脂肪の少ないヒレ肉(鶏の場合はササミ)は、骨と骨をつなぐ深層筋で
人間でいうところの脊柱起立筋にあたり、体の内側にあって中心部で体の重みを
支えている筋肉です。
最近、よく耳にするインナーマッスルは、まさしくこれらの筋肉を指します。
牛肉は、バラ系に脂が多く、モモ系は脂が少ない。
これは筋肉をどのように使っていたかが左右しているもので
例えばスネ肉はよく運動する部位なので、脂肪が少なく赤身が多い。
これらは、流通価格(販売価格)にも大きな影響を与えている。
脂肪の多い霜降り肉は、見た目もキレイなこともあり高値で販売され
見栄えのよくない赤身肉は、どちらかといえば安価で販売される。
このあたりもよくよく考えると、健康的な赤身肉が低く評価され
不健康(乱暴な言い方ですが)な霜降り肉が高く評価されるのは不思議な感じが
しないでもない。
どちらにしても、健康に育ててもらった牛肉はとろけるような柔らかさは望めないが
肉本来の旨味をしっかり味わうことができる。
本日から販売の木下さんの近江牛はまさに健康志向な方々にピッタリな牛肉だ。
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2011年10月10日のつぶやき
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私が肉の仕事をしだして来年で36年になります。最初の勤め先(というより修行先)はかなり忙しい