プレミア近江牛と3種の和牛を官能検査で数値化してみるとおもしろい結果がでた
公開日:
:
2012/07/30
近江牛
おいしいものを少しだけ
まさしくそんな言葉がピッタリな一皿だ。
この一品は、7月19日に開催され吟撰但馬系プレミア近江牛お披露目会で
腕を奮ってもらったサルティンボッカで食べることができる。
じつは、吟撰但馬系プレミア近江牛お披露目会は1日だけのイベントで終わりではなく
まだまだ続いているのだ。
京都府立大学の佐藤先生に7月6日に官能検査と成分分析をお願いした。
グラスフィーディングのプレミア近江牛、穀物肥育の通常近江牛、
グラスフィーディングのプレミアム短角牛、グレインフィーディングの通常短角牛の4種の比較だ。
欲を言えば、通常みなさんが口にする機会が多い黒毛和牛も入れればよかったと
少々後悔しているが気付くのが遅かった。
成分分析の結果だが、驚いたことにプレミア近江牛が一番水分が少なく、
脂質の酸化ダメージを調べるTBARS(チオバルビツール酸反応性物質)でも
最も優れていた。
佐藤先生がこんなことをおっしゃっていた。
「プレミア近江牛に食べさせていたエサを人間が食べると健康になりますよ」
実際にはどうなのかわからないが、科学的にはそういうことになるらしい。
なんともおもしろいではないか!私が実験台になってもいいのだが(笑)
さて、冒頭でまだまだ続いている、と書いたが、まだまだ続いているのだ。
じつは現在、この4種のサーロインをドライエージングにしている。
お盆過ぎには仕上がる予定なので、8月17日に官能検査を実施する手はずだ。
おいしさを数値化して検証するという試みはいままで経験したことがないので非常に楽しい。
ところで、もう1つ、ドライエージング絡みで楽しみなイベントがある。
やまけんさんが育てた短角牛の草太郎がお肉になったのだ。
詳しくはこちら(→クリック)
そのお肉を私がドライエージングビーフにして9月13日に「草太郎を食べる会」を
開催することになった。
場所は、きたやま南山さんで当日はやまけんさんも参加する。
しかもですよ、プレミア近江牛の料理に引き続きサルティンボッカの木村シェフが
またまたお手伝いしてくれるというのです。
巷では、熟成肉がブームの兆しをみせており、販売している店も増えてきたのだが
熟成肉はそんなに簡単にできるものではなく、経験と知識、そしてなによりも設備が必要なのだ。
これぞ熟成肉、というのをぜひお見せしたい、そして堪能していただきたいと考えていますので
ご興味のある方はぜひご参加ください。
今回は少人数での開催となりますのでお申し込みはお早めに。
といってもまだ申し込みフォームができていませんので少々お待ちを。
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