チャドルバギに見る世界の牛肉事情
公開日:
:
2012/06/17
雑記
2年ぶりのソウルは相変わらず、街も人も食も熱かった。
もちろん朝、昼、晩と、肉づくしは言うまでもない。
日本でもよく似た食生活ではあるが、国外に出ると加速する。
2日目の夜、友人がどうしても食べさせたいと前々から言っていた、
チャドルバギ(チャドルベギとも言う)を食べに行った。
写真がそうなのだが、和牛を見慣れている方にとっては、
なんじゃこりゃ的な肉である。
霜降り肉のことをチャドルバギと言うそうだが微妙な感じではある。
霜降り(脂)と赤身が半々なので、霜降り肉と呼ぶにはあまりにもお粗末だ。
日本では、食べ放題の店でしか見かけないような肉なので
最初出てきたときは、さすがに笑っちゃうのだがこれが結構うまいのだ。
焼き上がった肉は、ネギがたっぷり入ったぽんずで食べるのだが
赤身で食感があっさりとしているので、いくらでも食べられる。
同行の友人知人たちも大絶賛だった。
和牛では、ブリスケがこういう食べ方をすると絶妙にうまい。
友人の食べっぷりを見つつ、やっぱりこれからは赤身肉の時代か、
と改めて実感したのだが、逆にオーストラリアでは空前の和牛ブームだそうだ。
肉そのものの風味を味わいたいという人が多いそうだが
柔らかくて口の中でとろけるような霜降りの牛肉の食感とおいしさがブームを呼んでいるとのこと。
日本では、関東を中心に赤身肉のニーズが増え、霜降り肉の需要が下がり傾向にある。
どうやら日豪または日米の牛肉に対する価値観、趣向が逆転する日もそう遠くないのかも知れない。
関連記事
-
-
だれが育てた肉なのか
当店の仕入れは、セリか相対(農家さんと直接取引)を基本としているのですが、付き合いとして問屋
-
-
便利な世の中ではあるが
牛のスネ肉、いわゆる「チマキ」といわれている部分で、通常はミンチに使われることが多い。
-
-
商品を売るのではなく考え方を売る
いやぁー、便利になったものだ。 10年程前、三重県阿山(現在の伊賀市)のゴルフ場へ出入り(
-
-
「安売り商品」と「お値打ち商品」
当店の実店舗はJR南草津駅から立命館大学に向かう道路沿いにある。 「かがやき通り」と呼
-
-
牛の飼料について当店の取組みと課題、そして解決方法
知人が鉄板焼きの店を出したいと前々から相談を受けていたのだが できれば友人知人と商売はした


















