手間隙かけたものは高くてあたりまえ
公開日:
:
2012/05/28
雑記
久しぶりに「コムデギャルソン」のポロシャツを買ってみた。
たまたまだが、ニュースサイトに川久保玲さんの興味深いインタビューが掲載されていたのをみつけた。
内容は、09年12月の朝日新聞のインタビューのもので、
「ジーンズ1本が何百円なんてありえない。どこかの工程で誰かが泣いているかもしれないのに、
安い服を着ていていいのか」と、いわゆるファストファションに対する批判を展開したもの。
そして、「いいものは人の手や時間、努力が必要なので、どうしても高くなってしまう。
効率だけを求めていると、将来的にはいいものが作れなくなってしまいます」
と、同様の主張を展開したものだった。
2年前から木下牧場さんにお願いして、国産飼料だけで牛を育ててもらっている。
サイレージも通常の2倍で国産で揃わない飼料は、外国産にシフトするのではなく
国産の代用品を探すなどとにかく大変。
おかげさまで病気することもなく順調よく育ってきている。
7月に出荷の予定なのだが、格付けを無視した育て方をしているので
たぶん赤身の多い肉に仕上がりそうだ。
あえて格付けを予測するなら、よくてもA3あたりだろう。
牛の生産者はなぜ国産飼料を使わないのかというと
まずは高くてコストが合わない。そして品物が揃わない。
だから、どうしても輸入ものに頼ってしまうのが現状なのだ
それをあえて国産飼料だけで育てるということは
本来なら考えられないことでリスクのほうが大きい。
出荷を控えて最終価格をだしてみたのだが予想以上に高くついた。
予測仕上がりと反比例して、A5並みの価格になりそうだ。
現在の日本の牛肉事情からすれば
間違いなく採算はとれないし見合わないやり方だ。
簡単に言うと、見た目はA3で価格はA5というわけだ。
一般的(業界的)にはありえないことだが、いいものを時間と手間をかけて作ればこういう結果になる。
今の日本の畜産事情ではこれでは経営は成り立たないが、こういった牛を育てていっても
十分に生活ができ、なおかつ生産意欲がわくような価格での取引が続けられるよう努力したい。
なお、この牛肉は7月に京都のきたやま南山、大津のダイニングMooにて販売を開始する。
その後、近江牛.comでもご購入いただけますのでお楽しみに~(^^)
関連記事
-
-
藁の収穫がはじまりました
牛が食べる藁の収穫がはじまった。 写真は遊んでいるわけではなく、広大な田んぼは歩くだけ
-
-
「A5=おいしい」は間違い
経済産業省中小企業庁委託事業として開催されている 情報啓発モラルセミナーの東京講演に出講さ
-
-
牛肉は見た目重視からおいしさ重視へ
先日開催された近江牛のセリは、 異常とも思える高値で思うような買い付けができなかった。
-
-
「熟成肉」にまつわる様々な評価
いま当店でいちばん売れているのはドライエージングビーフ(熟成肉)ですが、ここ3年ぐらいの間で
-
-
今後増え続ける「“付加価値”のある牛肉」の可能性
「肉焼きレッスン」という本を見つけた。 「この一冊で肉焼きが上達する」と表紙に謳っ


















