IL GiOTTO(イルジョット)で熟成肉を食べる
公開日:
:
2012/05/28
熟成肉
肉は素材の良し悪しも重要だが、火入れによって味が変わる。
今回、駒沢にあるIL GiOTTO(イルジョット)の高橋シェフに熟成肉を調理してもらった。
用意した熟成肉は、田井中牧場さんの近江牛で格付けはA-2。
ドライエージングで40日を基本としているのだが今回は60日に設定した。
リブの断面はサシが少なかったので(格付けがA2なのでそれなり)熟成するのには
最適だと判断したのだが、脱骨して黴を取り除くと意外とサシが入っているので驚いた。
高橋シェフがトリミングして切り分けたのがこちらだ。
これがA2?
肉を知ってる方ならそう思われるのではないでしょうか。
格付けについてはこちらをご覧ください(→クリック)
かなり分厚めにカットしているところをみると、
じっくり時間をかけてローストする感じだ。
それにしてもキレイな肉色だ。
ホントに熟成肉なのかと疑いたくなるのだが鼻を近づけるとドライエージング特有の熟成香がする。
これだけでテンションが上がるというものだ。
メインの登場までに、あれよこれよといろんな料理が登場するのだが
この日のメンバー(30人ぐらいいたのかな)は以前にも参加した方々なので心得ているのだ。
胃袋に肉を入れるスペースを確保するために計算しながら料理に手をつける(笑)
私もその1人なのだが、この一品は別格だった。
季節のグリーン野菜を使ったオレキエッテだ。
これはうまい!聞けばイルジョットの看板メニューだそうだ。
どうりでうまいはずだ。
さて、そうこうしているうちに肉が焼き上がったようだ。

すばらしい火入れだ!
各テーブルから「ウォー!」という歓声があがる。
牛肉はなぜこうもテンションがあがるのだろうか。
いつも思うことだが、そういう仕事に携われてうれしい瞬間でもある。
アロマ(食前の香り)、テイスト(味)、フレーバー(食後の香り)
テクスチャーもすばらしく、すべてにおいて満足のいくものだった。
もちろん、それもこれもすばらしい仲間がいてこそだ。
関連記事
-
-
近江牛熟成肉、本日解禁です
窯で焼く、紀州備長炭で焼く、これだけでもヨダレが出そうだが、とあるお店の窯で私が手掛ける熟成
-
-
熟成させたほうがうまくなる牛肉がうまい
熟成肉流行ってますねー、と言われることが多いのですが返事に困ります。「そうですね」としか言い
-
-
藤井牧場さんの経産牛は驚愕のおいしさだった
藤井牧場さんのお母さん牛(154ヶ月齢の経産牛)のリブとサーロインはル・キャトーズイエムへ嫁
-
-
熟成肉いろいろと仕上がっています
8月29日に開催する「肉Meets in 高知スルラクセ」で使う土佐あかうしのロースを熟成庫
-
-
おもてなし溢れた傑作な料理はクレメンティアで
滝川クリステルさんが2020 東京オリンピック・パラリンピックの最終プレゼンで「お・も・て・


















