幼馴染み
公開日:
:
2023/07/01
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まもなく販売のハンバーグです。予め焼いてるので湯煎するだけ。ソースはイタリアンのシェフにお願いして、少し甘めに。お客さんの要望から生まれた商品です。
肉屋の友達はいない。自慢してるわけではないが、協会や組合、◯◯会に入っていないので当然と言えば当然。そんな会があることさえ知らなかった40代50代。人付き合いが苦手なので、知っていても入会していなかったかも。僕は視察にも興味ないしゴルフもやらないので、単独行動が性に合っているのかも知れない。
そんな僕にも一人だけ知り合いがいる。厳密に言うと、知り合いではなく、親友でもなければ友達でもない。生まれて物心ついた頃からの幼馴染みだ。5年以上、もっとかな、下手すれば10年くらいは会っていないかも。
幼馴染みでも、記憶から消えてるやつもいれば、ときどき想いだすやつもいる。でも、一人だけ特別な存在なやつは、いつも頭の隅っこにいたりする。それは、同業の肉屋だから。
京都で先代の暖簾を守りながら営業しているのだが年齢は僕と同じ61歳。彼の息子が昨日、うちの店に訪ねてきてくれた。家業を継ぐと決めて5年目だそう。まだまだ青いが良い顔していた。父親のDNAが入っているので、真っ当な商売人になるだろう。
こういう若者が肉屋をやってくれると、うちの子たちも含めて、きっと新しい形の肉屋ができると思う。古い体質の業界がどうにも性に合わなくて、いまのスタイルになったわけだが、肉屋をファッションという位置付けは、あながち間違いじゃない。
もちろん技術があってこそ。そこを忘れてはいけない。うちの店長も最近は講演の声がかかったり、飲食店の相談を受けたりしているのだが、あくまでも日頃の仕事が完璧にできてこそ。
大事なのは、肉屋の本質はなにか、ということであり、人前で喋ることでもなければコンサルまがいのことをすることでもない。わざわざ店に来てくれるお客さんにおいしい肉を提供すること。これに尽きる。
外に出ることが多い自分自身にも常に言い聞かせていることでもある。人間なのでチヤホヤされれば、つい調子に乗ってしまう。知らず知らずのうちに、、
そういうときこそ、浮かれずに慎重に。そしてゆっくり進むことが大事だと思う。
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