*

生産量を減らして質を高める

公開日: : 2020/08/22 未分類

生産量を増やして売り上げをあげようと思えば、人が足りない、場所が足りない、設備が足りない、お金が足りない。足りないものばかり。ここをなんとかして埋めようとすればするほど事業はうまくいかなくなる。僕の身の丈以上のことをやろうとしているってことかとそのうち気づく。もがいたところでいまさら頭も良くならないし、じゃーどうしましょうかと。

考えて行動したわけでもないし、計画性があったわけでもないが、
出荷量の少ない畜肉を扱ってきた結果として、「生産量を減らして質を高める」ということに行き着いた。

行き着いたといっても、結果的にそうなっただけで、すべてはたまたま。ジビーフにしろ愛農ポークにしろ、年間出荷頭数が限られているので、必然的に僕のほうでも販売量を減らすしかなかった。その分、「手当て」というひと手間に価値をつけて質を高めることにした。

過日のこと。久しぶりに車を運転した。ドキドキしながら天橋立がある宮津の飯尾醸造さんへ向かった。飯尾さんとは経営者として、現場のプレイヤーとして、軸になる部分が似ている。だから話していてもストレスを感じない。サカエヤで販売している「しゃぶしゃぶに夢中」の製造現場も見せてもらった。儲からないことをやってるなぁ、というのが僕の感想。しかも、高い原材料使ってるし。いたるところピカピカの現場はそれだけで信用に値する。愛農ポークとしゃぶしゃぶに夢中のコラボセットなんてどうかな。

画像1

正面は飯尾さんが経営する「すし 長蔵」左には同じく飯尾さんが経営するイタリアン「アチェート」がある。見方によってはイタリアンと寿司屋をやってて儲かってるんだな、と思われるかもしれない。でも、どう考えたって儲かるどころか採算が合わない。じゃーなぜやるのか。自宅に友人を招くとき利益なんて考えないじゃないですか。それと同じですよ。2つのレストランは飯尾さんが飯尾醸造を、そして宮津を表現する場であり、次世代への投資なのかも知れない。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

大きな価値のプライオリティ

最近、野菜を一切食べていないことに気がついた。 外食で付け合せの野菜を食べる程度で、積極的

記事を読む

突然の引退、そして農家へ

これ、サカエヤの店舗で販売することになったのですが、桃や梨をそのままかじってるみたいでおいし

記事を読む

求人募集

サカエヤでは、僕たちの取り組みに共感して一緒に働いてくれるスタッフを募集しています。   HPや

記事を読む

熟成肉の次回販売は今週末から

立命館大学びわこ・くさつキャンパス開設20周年記念企画BKCサンクスデーに「ホルそば」焼きに行っ

記事を読む

若者の働き方

8月25日(金)夜8時から、Snow Man×愛農高校です。バラエティ色強めですが、お時間あ

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2024年4月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930