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プレミア近江牛販売まであと3ヶ月

公開日: : 2013/07/19 未分類

(撮影:中塚まろみ)

(撮影:中塚まろみ)

自給飼料と国産飼料100%の近江牛を昨年の7月に2頭出荷しました。あくまでも試験的だったこともあり、果たしてどのような結果(肉)になるのか、赤身で硬くてどうしようもない肉になるのではないだろうか、間違ってもサシは望めないな、草のにおいがプンプンするんじゃないだろうか・・・などなどと不安少々、期待に胸どころか夢膨らませた取り組みはひとまず納得のいく結果だった。

間違ってもサシは望めないと確信していたのだが、その間違いが起こってしまい戸惑った。原因はわからないがA4-BMS5だった。おかしな話だが格付けが良くてガッカリしてしまった。木下さんはさぞ複雑な気持ちだったに違いない。

家畜のエサは輸入飼料に頼らなければ成り立たない。しかし、当店くらいの規模ならなんとか国産でいけるんじゃないだろうか、そんなことを思ったのが3年ほど前のことだった。

嫌がる木下さん(木下牧場)を説得して、情報のあるところへはどこへでも出向いた。ときには何を血迷ったのか木下夫婦と私の3人で立命館大学で学んだ時期もあった。ものすごく違和感があった(笑)

地元産の稲わら、自家産サイレージ、米ぬか、豆乳粕、乾燥おから、くず米、淡海酢粕、乾燥じゃがいも粕、紅茶粕、すべて国産だ。国産表記でも元をたどっていけば輸入品と言うことはよくあること。そのあたりも徹底した。昨年の第1号はプレミア近江牛と名づけた。飼料自給率100%に加えて、粗飼料自給率も66%と極めて高い数字だった。

エサにもトレーサビリティをつけよう、顔がみえるエサを牛に与えようとはじめたプロジェクトだったが、プレミア近江牛たちはおかげさまですくすくと順調よく育っている。毛艶も良く他の牛と比較しても遜色ない。

現状を報告しますと、現在は木下さんだけではなく藤井さん(藤井牧場)もプロジェクトに参加してくれたので、10月から毎月1頭づつだが出荷できる体制となった。貴重な貴重な1頭になりそうだ。ずーっと私たちの取り組みを応援してくれて、そして買い支えてくれている“きたやま南山”さんと半頭づつ使う予定をしている。

当店では、わくわく定期便の会員様に優先的に販売していきたいと考えている。「求められるおいしさは店によって違う」というのが私の考え方なのですが、サイトやこのブログを読んでいただき、そして私の考え方に共感していただいた方、私と直接お話して「あんたがそこまで言うならいっぺん買うたろか」と三段跳びでわくわく定期便を申し込まれる方が非常に多い。ものすごく嬉しいがものすごい緊張感のなかで肉をカットしている。それが私にとってのわくわくなのだ。

商品の価値が価格を上回るようプレミアムな商品に育てていきたい。

 

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