牛肉と酸について
公開日:
:
2021/03/07
コラム
さて、今日はタイトルにもありますが、牛肉と酸についてです。何年か前にあるシェフから「良い黒毛和牛の肉は酸の伸びがすごい」というような話を聞いたのですが僕には理解ができなった。その場では、なんとなくわかったようなふりをしていたのですが、実際はわかったようなわからないような、なんかモヤモヤする感じが、じつはいまも続いてまして。
酸というと酸っぱいとか酸化とか、ネガティブなイメージしかなく、どうしても良いイメージがわかないのですが、もしかしたら、そのシェフ独特の言い回しであり、詳しく聞けばなるほどと納得できることなのかも知れません。あー、ちゃんと聞いておけばよかった。
でも、ワインに酸は大切な役割があるので、もしかしたら、そのあたりを牛肉に重ねたのかも知れません。シャープな酸が豊かとか、果実味に強靭な酸が特徴とか表現しているコメントも見かけますしね。
関連記事
-
インターネットで肉を売る
インターネットで肉を売りはじめて20年以上経ちますが、そもそも、なん
-
様似は気温15度、ジビーフ眺めながらゆっくり時間が過ぎて行く
今に始まったことじゃないんですけど「新保さんは牛も飼ってるんですか?」ってよく聞かれます。「
-
おいしい料理はきれいな厨房からしか生まれない
僕がいままで感動した料理を作り出す厨房はどこもピカピカだ。汚れた厨房を見るとイライラする。汚
-
生涯現役、肉屋しか知らない父親の勇断
うちの父は80歳だが先月まで母と2人で駅前商店街の一角で肉屋をやっていた。数年前からマンショ
-
肉汁は肉によりけり焼き方によりけり正解もなく不正解もなく
肉の繊維の断面を先に焼いてから内部の水分を閉じ込めてから焼く云々・・・ この先の文章で