MESEBABARDOR with SAKAEYA=誰の真似でもない今までの経験とその土地からしか生まれない一夜限りのレストラン
公開日:
:
2019/04/18
イベント
この男、本番が近づくにつれ言葉数が少なくなった。着替えを済ませて歯を磨き髪をセットした。そして各テーブルに配置するメニュー表に手書きでなにやら書きだした。
どうもありがとう!!!
東京から大阪から日本中から沖縄まで、しかも北谷まで来てくれてどうもありがとう!!!
4月13日、14日の2日間、亀戸メゼババの高山シェフとアルドール、そして僕がチームを組んで北谷ARDORにてイベントを開催した。13日は35名着席、14日は立食パーティで50名、両日満席だ。
店名は「誰の真似でもない、今までの経験とその土地からしか生まれない、一夜限りのレストラン」
19時オープン。
竜宮城の扉が開くと吸い込まれるように人が入っていく。
今回のイベントは、昨年の夏に高山シェフがARDORを訪れた時のひと言がきっかけだった。とにかく打ち合わせを毎日のように繰り返し、東京でも集まり、さらに高山シェフがイベントのために沖縄の食材を視察に行ったりと100%の成功を目指して動いた。僕も仲村さんもみんなを感動させる自信はあった。でも、それだけでは満足しない。魂を揺さぶり永遠の余韻を刻むために一夜限りのレストランに命を吹き込んだ。
どれだけ興奮してどれだけ涙して、そしてどれだけ感動したのか、この1枚がすべて。東京中目黒「メグリヴァ」吉田シェフ、沖縄は「胃袋」関根シェフ、「タヴェルナ ナカマ 」中真シェフにもご参加頂き心で泣いた1枚。
僕は料理人ではない。僕の仕事はこの日のために肉を目利きして選抜すること。できる限り沖縄の食材を使いたいので石垣牛を仕入れた。でもなんか違う。もちろんおいしくはできるし感動してもらえる自信はあった。でも僕のなかで違和感が日増しに大きくなっていく。最終的に僕が選んだのは鹿児島県産の経産和牛だった。そう、いつもアルドールで比嘉シェフが焼いているそれだ。ギリギリまで悩んだがアルドールらしく比嘉シェフらしく。それを察してくれたかのようにメニューが心憎い。高山シェフの仕業だろう。
あぁ~~~、みんな食ってるよ。おいしそうに食ってるよ。
僕と仲村さんはカウンターからみんなの食べる姿、笑顔、声を聞きながら、それをサカナにグラスを傾けた。
さて、沖縄のパッションでスタートです!
ニライカナイの贈りもの〜前菜の盛り合わせ
ウツボのフリット
島だこの薪炭火焼
ガラサーミーバイ(石垣鯛)のカルパッチョ
夜光貝のマリネ
ティラジャー(こま貝)とモーイドーフ
クブシミ 自家製ミジュンのアンチョビ
えりちゃんのスペシャリテ
ほうき鶏ムネ肉 古式とうふよう
花のパスタ ノコギリガザミ
パッションフルーツのリゾット
赤仁ミーバイの薪炭火焼 ドノスティア コーレーグス 葉山椒 ソース
鹿児島県産、和牛経産のビステッカ
この肉で正解だった。
沖縄の卵、コラボチームで摘み取って乾燥させたやんばる
作りたてリコッタチーズと沖縄の蜂蜜
沖縄県産のコーヒー豆を深入り焙煎したコーヒーを使って
ARDOR風 ティラミス
真っ黒に焼いたパイナップルのデザート
拍手、感動、感謝、そして・・・・・・・
Grazie mille!!!
誰の真似でもない今までの経験とその土地からしか生まれない一夜限りのレストラン
2019年4月13日 19時OPEN 24時30分closed
PHOTO
Owan Chotro、松浦達也
アルドール (ARDOR)
沖縄県中頭郡北谷宮城3-223
098-926-0777
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