*

強火で一気に火を入れる揚げ焼きは外がカリッとして中はふわふわ

公開日: : 2016/02/26 近江牛, ステーキ

IMG_0350

枝肉から骨を外して精肉にするタイミングを聞かれることがあるのですが、私の場合は「水分量」を重要視しています。恐らく料理人の方も同じだと思うのですが、肉が持つ水分量によって焼き方はもちろんですが、焼き上がりも違ってくると思うのです。

水分が多ければ熱が伝わるのが早く、少なければ遅くなります。もちろん厚さも関係してきます。私は薄い肉を焼くのが苦手なので分厚めにカットしたものを好んで焼きます。

少し店舗の話しをしますと、お客様がステーキを購入される場合の多くは200g~300gをご要望されます。しかし、近年、増体系の牛が多く、サーロインでも断面が大きすぎるので200gでカットしても焼肉と見間違うような薄さになってしまうのです。カットしてからこんな薄いのはいらないということもあるとか(仲間内でこういった話がよくでます)当店では、お客様に確認をとってから、400gにカットしてから真中に包丁を入れて厚みをとるようにしています。

さて、私は料理人ではありませんので自信を持ってこれだというオススメの焼き方はないのですが、いろいろと試した結果、揚げ焼きがいちばん合ってるのかなと思ったりします。揚げ焼きは名前のとおりフライパンにたっぷり脂を入れて揚げるように焼きます。強火で休ませずに一気に火を入れていくのですが、イメージとしては外は焦げた感じで中はレアな仕上がりを目指します。このとき肉に塩や胡椒はしません。焼きあがった肉をお皿やカッティングボードに盛ってから塩をふります。

好みによってはニンニクやハーブで肉に香りをつけるのもアリですが、良いお肉はシンプルに焼くだけがおいしいと思います。

IMG_0351

こちらはイチボですが、モモでもイチボは比較的サシが入りやすくて、個人的にはあまり好みではありません。ただ、A2あたりの赤身が詰まったイチボはかなりおいしいです。特に揚げ焼きしたときの中身レア状態は、牛肉というよりマグロに似た感じがあります。赤身でもトロっとしていて冷めてもおいしく召し上がっていただけます。

ということで、本文とはまったく関係ありませんが、十勝若牛の30日吊るロースが良い感じに仕上がっています。少量販売ですがご興味がありましたらぜひともお買い求めください。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

とろけなくても旨い牛肉

疲れは移動距離に比例するらしいが、出張が続くと体調が芳しくない。 とはいっても、全国津々浦々、おい

記事を読む

格付けは一つの基準でありモノサシでありおいしさはあまり関係ない

部位はランイチであったりウチヒラであったり、シェフと相性の良い肉を選ばせてもらっている。格付

記事を読む

プロが言う「ふつう」は「ふつう」じゃない

ステーキ買いたいんだけどうまく焼けなくって・・・ ホントによく言われるんです。問い合わ

記事を読む

no image

2011年10月09日のつぶやき

omigyucom / 近江牛.com|新保 吉伸一頭まるごと仕込みの近江牛カレー | http:/

記事を読む

おいしい肉を作るには手仕事しかないのです

私のお肉を扱ってくれているシェフたちの多くが40代です。自分の手に負えないほどたくさんの取引

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2025年4月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930