近江プレミアム牛に福井の銘酒“梵”が給餌されます

もう初夏の季節ですが、福井の加藤吉平商店では1年中厳寒に冷却された酒蔵の内で、6月末まで無添加の純米酒造りが続いています。私たちが伺った日もまさに酒造りの真っ最中で試飲もさせていただき、あまりのおいしさについついおかわりを(笑)
4月に開催した肉Meetsで加藤吉平商店の“梵”とコラボさせていただき、その流れで梵の酒粕を分けていただくことになりました。いつもそうなのですが、私たちが取り組むことは前代未聞のことばかりで、今回も友人のクラビッシュ佐野社長や加藤社長が共感くださり、つながりのなかで実現したわけなのですが、近江プレミアム牛だけではなく今後は200頭の保有牛すべてに給餌することができそうです。
近江プレミアム牛は国産飼料100%を謳っておりますので、キャリーオーバーをはねていくと、純粋な国産飼料は意外と少ないのです。未来はすべての牛に国産飼料を与えたいのですが、牧草地の確保から刈り取るための機械導入などまだまだ道は険しく、とりあえずは月間2頭の出荷を目指します。
木下牧場のお母さん牛はすべて兵庫の但馬系です。梵に使われる米も兵庫の山田錦です。もしかすると懐かしい味に少しくらいは記憶がよみがえるかも知れません。そんなことを考えるだけでも楽しいのですが、加藤社長曰く、山田錦の生産者まで明確にできるとのこと、まさに私たちが求めている「飼料にもトレーサビリティ」を実現できそうです。

まずは、給餌する全体の2割程度を梵の酒粕にし、その後は様子をみながら調整していきたいと思います。すでに昨日から給餌していますが、食いつきがよい仔と様子を伺っている仔がいました。どちらにしても肉を食べながら梵で一杯という贅沢な日を夢見ながら日々の牧場通いが楽しみになりました。
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