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食べ比べることの重要性

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愛農ナチュラルポークロースソテーとフォアグラのソテーのロッシーヌ風
この料理は肉Meets in 新潟でのNAOMI@塚原シェフの料理です。

豚肉とフォアグラは相性がいいのですが、特に愛農ナチュラルポークの脂は口どけが良くてスッキリしているので一緒に食べると甘さが広がります。

「都市と田舎をつなぐ映像の可能性とは!?~」プロモーションビデオ映像フェスティバルというのがありまして、愛農学園高等学校もエントリーしています。PVプロボノ全11作品の上映会が先日開催され愛農高校のPVがとにかくすばらしいんです(

養豚部の生徒も登場しています。もちろん豚さんも登場しています。こういう環境で育てられた豚肉が愛農ナチュラルポークなんです。高校生が実習の一環で育てているため、どうしてもビジネスライクではないので発情を見逃したりと、プロでは考えられないようなミスも起こります。なので出荷頭数も非常に少なく、販売を引き受けている当店でも売り切ればかりでご迷惑をおかけしている次第なのです。※ただいま珍しく(笑)購入できる商品が充実しております(

高校生が育てる(作る)豚肉が早々と売り切れるには理由があります。いくらストーリーがよくてもおいしくなければリピートされません。私も仕事上、牛肉ほどではないにしろ豚肉も年間通してかなり消費しています。世界中の豚肉をすべて食べ歩いたわけではありませんが、私の中では断トツに愛農ナチュラルポークがおいしいのです。

そりゃあんたが関わってるからでしょう!、、、と言われそうですが、けっして贔屓目に見ているわけではなく、いろんな豚肉と食べ比べた結果です。滋賀県ですからできれば県内産の豚肉を扱えればいいのですが、過去にJA経由で仕入れたこともあります。しかし残念ながら普通においしかっただけでした。これでは全国のお客さんにおすすめすることはできません。ウリが「滋賀県産」だけでは、おそらく滋賀県にゆかりのある人だけにしか響かないでしょうね。京都のようにブランドがウリにできるような県でもないですから。

乱暴な言い方をすれば、どこにでもある普通においしい豚肉はわざわざ当店で買う理由にはならないのです。スーパーでも百貨店でも、もちろんネットで検索すればそこそこおいしい豚肉は簡単に手に入ります。

牛肉専門の私が紹介する豚肉だからこそ、絶対的においしくなければいけないのです。少しぐらいのおいしい豚肉では、お客さんは驚いてくれないのです。何度もリピートすれば当然ながら味に慣れてしまって最初の驚きはないでしょう。しかし、他の豚肉を食べた時においしさの再確認をすると思うのです。だから、食べ比べは大事なのです。

養豚に関わっている方、たとえば農家さんは自分ところの豚肉がいちばんだと思っているでしょうし、飼料屋さんは自分ところで扱っている飼料を与えた豚肉がいちばんだと思ってるでしょう。当然だと思いますし、それが商品に対する自信だと思うのです。しかしですよ、食べ比べないとその商品がどのレベルなのかわからないのです。

もちろん味がよければいいというものでもありません。過程も重要なおいしさの要素です。むつかしい言葉を並べ立てて正論化しようとする方もいますが、おいしくなければ発言自体が薄っぺらく感じてしまいます。

イベリコもマンガリッツァも黒豚もその他いろいろな豚肉と愛農ナチュラルポークを食べ比べましたが、私のものさしでは愛農ナチュラルポークに勝る豚肉はいまのところありません。もちろん、私が知らない豚肉は世の中にたくさん存在します。この先、もしかすれば愛農ナチュラルポークを上回る豚肉と出会うかも知れません。そう考えるとわくわくしますし、そのためには健康にも留意しなくてはいけません。

ということで、生産者こそ自分が育てた牛肉や豚肉、鶏肉を食べ比べるべきだと思います。一生懸命育てた牛や豚の味を生産者が語れないなんてちょっとおかしいと思いませんか。

 

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