イベリコ豚を買いに
公開日:
        
        :
        2014/04/15        
        雑記                
      

写真は愛農学園高等学校の養豚部が育てている豚さんたちだ。愛農ナチュラルポークという商品名で販売させていただいているのだが、いかんせん高校生が実習の一環として育てているので安定供給できないのが悩みの種だ。需要は多いのだ。ストーリーだけでもしびれるのに抜群のおいしさとなればクチコミで広がるのがいまの情報時代。
ところで、「イベリコ豚を買いに」という本をご存じだろうか。食に関わる人、関心のある人は読んだほうがいいと強くオススメする。私は本好きだが1冊まるまる読まない。集中力がないので読めないといったほうが正しいかも知れない。しかしだ、この本は一気に読んでしまった。
書き出しはこんな感じだ。
著者がある日、地方の飲食店で出てきたイベリコ豚のメンチカツを食べながらふと思った。どうしてこんな高級食材がここで食べられるのか? そういえば、弁当から総菜、果ては回転寿司までその肉が使われていた。再び疑問が湧く。そんなにイベリコ豚はたくさんいるのか? そう考えた著者は、原産地であるスペインに行ってイベリコ豚を取材しようと考えた。2010年のことだ。
この本を読んで、私も疑問が晴れたというかイベリコ豚を食べたくなった。ただしホンモノを、、、ですが(笑)
イベリコ豚は「本当にどんぐりを食べているのか?」「安売りセール肉は本物か?」……。
レストラン、スペインバルはもとより、今やコンビニ、回転寿司でもごく普通に売っているイベリコ豚。高級食材として知られているはずのものが、いまや日本全国で手に入るのはなぜか?そもそも、イベリコ豚はそんなに沢山いるのだろうか?
おそらく、だれもが一度は疑問をいだくと思うのです。疑問をいだききながらも安価につられてついつい買ってしまう。食品じゃないけど、この冬、モンクレールのダウンを着ている人を街中で頻繁に見かけた。1着10万円以上もするモンクレールをユニクロのごとく見かけるのである。着ている人は分かって着ているのかどうかは別としてほとんどが偽物だ。消費者庁への相談も断トツにモンクレールが多いそうだ。よく考えれば分かりそうなものだ。19800円とか29800円でモンクレールが買えるはずがないじゃないか。がんばって働いてお金を貯めて買うからこそ値打ちがあるというもの。
そう考えると世の中疑問だらけ。なんでもかんでも疑って見てしまうと疲れそうだが、常日頃からホンモノに触れていれば自然と判断できる目が養われると思うのです。例えば、ご当地カレーなんて最たるもので、高価な近江牛が、松阪牛が、神戸牛がこんな値段でカレーにできるのか?…..といつも疑ってみてしまう。
理由なき安価なものには落とし穴があるということを知ってほしい。さすがに「イベリコ豚を買いに」の著者のようにスペインへは行けないが、ちょっと行動するだけで新しいものや事実が発見できるかも知れない。私たちの祖先のように自らが狩りをして食料を確保することを思えば、幾分気持ちも体も楽に行動できると思うのだが(笑)
何も考えずにおいしく食べるのが食事としては正解かも知れない。しかし、出されたものを首を傾げながら食べるのはそろそろやめにしたほういがいいと思うのです。常日頃、良いものに触れ合う機会を多く作り、口に入れるものには疑問を抱く。そうしないと本物と偽物の区別ができない、おいしいマズイの判断すらできなくなってしまうのではと、そんなことを思うのであります。
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