畠中育雛場さんに学ぶ6次産業化
公開日:
:
2012/10/23
雑記
1次産業×2次産業×3次産業=6次産業を実践されている
福岡の畠中育雛場さんへお邪魔した。
畠中さんは「筑前飯塚宿 たまご処 卵の庄」としてネット黎明期より
活躍されている方なのだが、尊敬する獣医師、松本大策先生の大学時代の後輩でもある。
いまでこそ6次産業という言葉を耳にすることが多くなってきたが
畠中さんは、生産(1次産業)×加工(2次産業)×流通・販売・サービス(3次産業)を
合体させた6次産業化の先駆者なのだ。
養鶏場に併設された食堂(でいいのか?)では、おいしい「たまごかけごはん」を
食べる人で賑わっていた。
たまごは食べ放題ということで、私は2つ手にとりトッピングのネギと一緒に
久しぶりに食べるたまごかけごはんを堪能した。
私の後ろの席のうら若き女性は、たまごの殻が6個、その隣の女性は4個と
おいしさを物語る食いっぷりである。
養鶏場のとなりで産みたてのたまごが食べられるという体験が
おいしさを倍増しているように感じた。
もちろん、これ以上の安全はないわけで安心して何杯でもおかわりするわけだ。
消費者が普段買い物をする小売店やスーパー、ネットショップもそうだが
生産者の顔を直接見ることがない。
だから、モノが安くなると困る人がいるという実感がわかない。
そこに実態がないので安ければ安いほうが良いと言う風潮になる。
そういう意味でも、畠中育雛場さんのような6次産業化は理想的だといえる。
当店でも、「だれが育てたのか」「どのように育てたのか」
この2つを明確にして情報発信している。
そして“取組み”と“考え方”に共感してくれた方が
少しでも当店の牛肉を選んでくれる、そんな輪が広がることを願いたい。
関連記事
-
-
肉と会話しないとおいしくなってくれない
肉屋の12月はほんと嫌になるくらい忙しくてギフト需要で毎日追われまくっています。来年あたり、
-
-
蟹の話、エシカルについて考えてみる
いつも行くイタリアンのお店で必ず頼むのが、海の幸カルパッチョだ。 これが抜群にうまくて、こ
-
-
プライオリティの決定は自分が食べたい肉であること
経産牛のチマキ(スネ肉)を50日間熟成させてみました。[/caption] 20日に開催され
-
-
おいしさを語るにはたくさんの体験をすること
いまでこそ牛肉もお寿司も日常的に食べることができるが、私が幼いころは盆正月とオメデタイ席でし
-
-
「健全な牛肉」について考えてみる
産まれたばかりの子牛だ。 牛舎に備え付けの監視カメラの映像をパチリとやったもの。 ブ


















