*

枝肉による変色について

公開日: : 2012/06/09 雑記

R1024552.jpg

私が若かりし頃の肉屋といえば、枝肉流通があたりまえだったのだが
いまは部位別に真空パックにしたボックスミートが主流だ。

当店は、昔から枝肉にこだわっているので現在も生産者直結(自家割)
もしくは、食肉センターで開催されるセリにて枝肉(写真参照:骨付きの肉の塊)の
一頭仕入れしている。

私が修業していた頃の肉屋の冷蔵庫といったら、それはもう独特の匂いがして
それが肉屋の証のように思っていた。

ところが、1991年の牛肉の輸入自由化あたりから、ボックスミートの流通が本格的になり
肉屋の冷蔵庫が無臭になりはじめた。

いまでも、枝肉を使っている歴史のある肉屋の冷蔵庫に入ると、自然発生の微生物の
影響なのか、「肉屋の匂い」がする。

当店の冷蔵庫も、昔ほどではないが肉屋の匂いがする。
この匂いを知っている世代にとって、熟成肉のナッツのような甘い香りは懐かしくもあり
なんとも言えないええ香りなのである。

真空パックで流通している肉は、旨味を吸い出してしまい、ドリップ(血)が滲みでて
しまうから肉色が薄くなってしまう。

そもそも枝肉を使う店が少なくなってきたのは、捌きをする職人の減少と
肉の変色が早いからだ。

とくに水分が多い肉の変色は歩留まりが悪くて使いにくい。

ただ、本来の牛肉の旨さは、枝肉による熟成であって、
たとえ色が黒ずんでいても痛んでいるわけではないので、そのあたりをキッチリ説明して
理解して買っていただくとおいしい牛肉に出会えるのだが、どうしても見栄えが良くないので
カットさぜるおえないのが現状なのだ。

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

あるシェフの言葉にシビレて眠れなかった。こういうシェフが指名してくれる肉を育てることが私の目標であり、やらなければいけないこと。その先にあるのは肉屋の社会的地位向上しかない。

あるシェフから送られてきた1枚の写真。僕も参加するはずだった食事会でしたが、翌日の朝が早いた

記事を読む

農業高校の生徒たちが育てた豚肉は想像を遥かに超えたおいしさだった

ドライエージングビーフ(近江牛熟成肉)が売切れ中につき 問い合わせが殺到中だ。 殺到

記事を読む

これからの時代は「産地よりもだれから買うのか」にシフトする

牛肉を選ぶとき何を重要視したいですか?[/caption] 4月25日にきたやま南山にて開催

記事を読む

偽装は氷山の一角、信頼できるのはだれなのか

2011年より、経済産業省中小企業庁委託事業として公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所さんの依

記事を読む

商品を売るのではなく考え方を売る

いやぁー、便利になったものだ。 10年程前、三重県阿山(現在の伊賀市)のゴルフ場へ出入り(

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2026年5月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31