*

牛肉は手間ひまかけた分だけおいしくなる

公開日: : 2013/06/16 雑記

IMG_8638

昨日は神戸牛の勉強会(食肉塾)へお招きいただき、熟成肉についてお話しさせていただきました(写真は懇親会でいただいたサガリの・・・えーっと、なんだったかな、忘れました)

今回は、木下牧場のたかちゃん(娘婿)を連れて行ったのだが、23歳の若き生産者にどう映ったのか興味深いところだ。そもそも生産者は牛を育てて出荷したら仕事は終わりで、流通業者や肉屋などの販売者に会うことはないのだ。逆をいえば肉屋も生産者に会うことはない。だらか「生産者の顔」を謳った商売は疑問だらけなのだ。

たかちゃんにとっては県内の販売者に会うことも少ないのに、ましてや他県の、それも神戸牛の販売者に会う機会なんて滅多にないことだ。道中、かなり緊張しているようだったので少し足を延ばして親交のある神戸牛辰屋さんを訪ねることに。

1005137_521745597891131_1589080697_n

辰巳さん(右)と李さん(左)のやさしさに触れてたかちゃんの緊張もかなり緩和されたようだった。

さて、講演ではいつも話していることを淡々としゃべるだけなのだが、初めて聞くたかちゃんにとっては新鮮であり衝撃だったようだ。と同時に、他県の同業者に対しても堂々と私たちの取り組みを語る様子を見て、かなり自信を持ってくれたようだった。

というのも、和牛はサシをいれてなんぼの世界、それが当たり前のように受け継がれている。しかし私が要求しているのはサシを入れるな、牛を大きくするな、輸入のエサを使うなと、生産者にとってはかなり窮屈な飼育方法なのだ。もちろん、たかちゃんをはじめ木下牧場では理解しているからこそストレスフリーな牛飼いができているわけなのだが、生産者仲間からの反発は相当なものらしい。

だからこそ、たかちゃんには販売者の声を直に聞いてほしかったし、そして感じてほしいのだ。そして消費者の方には「銘柄だけを信じないでほしい」と言いたい。

飼育環境、飼料、水、生態系まで考えて牛を飼わなければ本当の意味での「おいしさ」なんて追求できないと思う。私は直接牛を飼っているいるわけではないので、木下さんに委託している。だらかこそ、口やかましく私を含めた消費者の声を伝え続けるのだ。

なぜそこまでするのか、理由なんて簡単で、手間ひまかけた分だけおいしくなるからだ。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

私たちの健康は生産者に買い支えてもらっているのです

私が手掛けた肉がどのように料理されているのか? ちょっと話がそれますが、じつは、肉牛農

記事を読む

今後増え続ける「“付加価値”のある牛肉」の可能性

 「肉焼きレッスン」という本を見つけた。 「この一冊で肉焼きが上達する」と表紙に謳っ

記事を読む

肉なのに魚?サーロインがマグロのような味がした夜

3~4年前の話しですが、知人が肉を購入してくれたときの話しです。肉があまり得意ではないお子さ

記事を読む

仕入れは価格より品質重視

昨日に引き続き、イルジョットの高橋シェフですがすごく楽しそうに肉を焼いているのが写真からも伝

記事を読む

エシカル・ソーシング(Ethical Sourcing)という考え方

12月8日に、経産省の委託事業で 「情報モラル啓発セミナー 東京」が開催される。 詳

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2026年1月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031