4th 肉Meets at COOK&DAINE HAYAMA大盛況で終了

5月18日、十勝から高知からと、まさに全国各地から葉山に集まっていただき、「4th 肉Meets at COOK&DAINE HAYAMA」が開催されました。
特産松阪牛の生産者、松本さんも夫妻でご参加いただき、ドキドキしましたがいい人でよかった(笑)
というのも、食事の前に私とやまけんさんの講演があり、じつは私たちは赤身肉応援隊で、しかも経産牛大好きなんです。サシ重視の和牛、特に松阪牛「特産」を作っている生産者の前で、サシが入った肉なんて脂っくどくて・・・なんていくら個人的な嗜好でも言いにくいよね~と、気をつかったりしていたわけですが、食事の席で話した松本さんはまったくそんなことなくて、牛飼いとしてのスタンスと消費者の現状をよく理解されていました。な~んや、もっと遠慮せずにズバズバやればよかった。ちなみに「特産松阪牛」というのは全体の6%しかいなくて、しかも但馬系というからこれはすごい。

松本夫妻(右2人)と延々と飲み続けるきたやま南山楠本さん
那須ワインとのマリアージュということもあり、すべての料理にセレクトしたワインがおいしいのなんのって。延々と飲み続ける、もとい、料理とのマリアージュを楽しむ楠本さんはすでに料理前半でええ感じ。もちろん熟成肉はしっかり堪能されていました。さすが肉食女子。


お友達の貴ちゃんの乾杯で料理が次から次へと・・・
こちらがこの日のメニューです。

さて、メインの熟成肉ですが、150gカットのサーロインを2種類用意しました。1つは経産牛、もう1つはA3で少しサシが入ったもの。スキレットで焼くので1枚を300gにカットしてから半分にカットし厚みをもたせました。
経産牛、A3、どちらが運ばれるのかはあえて言わずに食べてもらったのですが、みなさんすぐにわかったようで、好き嫌いがハッキリわかれました。
A3だけで食べるとかなりおいしいのに、赤身が多い経産牛と食べ比べると、A3でもクドイと言う意見がけっこう多かった。私はA3のみ食べたので1枚おいしく食べられた。ただ、熟成肉に関しては、赤身志向の方の購買が多いので、近江牛じゃなくてもいいのかなと、それよりも熟成に合う肉を私が選んでお薦めするほうがお客様にとっても幸せじゃないのかなと感じた。
よし、このブログを書いているいま、たったいま決めました。Le14eや祥瑞に卸している鹿児島や宮崎県産の経産牛熟成肉をサイトでも販売することにします。24日に40日を迎えるロースが6本あるので週明けには販売することにします。値段はどうしよう、1050円/gでどうかな。
今回のイベントでは、1人用のスキレットで焼いたのだが、肝心の熟成香が弱かったように感じた。1人用といえども30枚近くを焼いたわけだから、そのあたりが原因なのかな。同じ肉を試し焼きしたときは熟成香が強すぎてスタッフが残したくらいなんです。まぁ、そのあたりがおもしろいんですけどね。

中身を見なくても、食べなくても私自身がすべて肉をカットしたので、これが経産牛なのかA3なのかはすぐにわかる。

講演でも話したのですが、好みなんて十人十色で、この日だってA3がおいしいという人も入れば重いと感じた人もいた。
味同様に、売り方というか見せ方、表現方法も多種多様で、格付けを前面にだしたり(A5しか扱っていません、とか)、なにも表現するものがなければ「黒毛和牛」を前面に出したり。もちろんこれはこれでアリだと思う。
前回の記事にも書いたのだが、①おいしい、②安心、③安全、④納得できる価格、⑤生産者とのつながり、この5つのポイントが私の基本で、だからこそ語りたいのです。
生産者の情報がなければ、問屋がもってきた生産者情報を書けばいいだろうし、それもなければ肉の感想を書けばいい。それもやり方の1つだと思うし、それを支持する消費者もいるだろう。
今回の「4th 肉Meets at COOK&DAINE HAYAMA」で感じたことは、私にとって「近江牛」というブランドはプライオリティが高くないということ。私がおいしいと思った(感じた)肉が1番であり、そこを理解してくれる方が増えてくれればうれしい。そしてその人のために一生懸命、おいしい肉を提供したい。
さて、6月の「5th肉Meets」は、すでに満席を頂戴していますが京都のLe14eで開催です。そして生産者や飼料会社の方々が主体の肉Meets番外編を挟んで、7月は南国での開催を予定しています。お楽しみに!
番外編の参加も募集していますので気軽にお問合せください。
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