ビストロを30年続けるためには

土日と金沢へ行ってきまして、名前だけは聞いていた倫敦屋のマスター戸田さんと初対面。お決まりのジントニックを最初に1杯飲めば、その店が私に合うかどうかがわかる。といえばなんかエラそうなのだが、私の中での決まり事みたいなものなのです。
最高においしかったのは言うまでもなく、ジントニックを必ず飲むようになったきっかけは、東京在住の友人(女性)が、「主人はジントニックしか飲まないの。人徳を積むとか言ってね(笑)」というようなことを笑いながら言うわけです。でも、ご主人は冗談ではなくいたって真面目。
だれもが知ってる大きな会社の社長さんがですよ、ジントニックで願掛けなんてステキじゃないですか。もうそれ以上人徳積まなくてもいいと思うのですが。
それからですよ、私も最初の1杯はジントニックを飲むようになったのは。おかげさまで良縁に恵まれるようになりました。
ところで、出張中も私の携帯は着信だらけ。会社から、取引先からとありがたい電話ばかりです。熟成肉に関しては、私しか対応できないこともあり出張先であれなんであれ出先からでも急ぎの問い合わせには折り返しご連絡差し上げている。
今日は、某所でプライベートレストラン(予約専門レストラン)を経営されているオーナーシェフが雑誌をご覧になって来店された。Le14eのシゲさんが「専門料理」で私のことをPRしてくれたらしい。
今月号は、ビストロ特集でシゲさんが3ページに渡って掲載されている。ビストロといえばパリだが、日本に登場して40年だそうだ。パリの老舗ビストロ・ロングインタビューのなかで、長く愛されるビストロの条件に「オーナーの強烈な個性」ということが書かれていた。
先日、ある有名なレストランで食事をしたのだが、メインの牛ヒレにはなんの感動もなかった。失礼な表現をすれば、ただ柔らかいだけ。メニューには「和牛フィレステーキ」と書かれていた。食べる前から味が想像できる。
今日お越しいただいたプライベートレストランのオーナーシェフも、開店間もないこともありメインに和牛フィレを使っているとのこと。そろそろ個性を出していきたいとのお話だった。
長く続けるのは、肉も人も個性が重要ということですね。
関連記事
-
-
とかち帯広での農商工連携セミナーは座談会で楽しく講演会で熱く
1月14日にとかち帯広にて開催された十勝“食農”繁盛塾は多様性と可能性を探る講座を5回に渡っ
-
-
これからの時代は「産地よりもだれから買うのか」にシフトする
牛肉を選ぶとき何を重要視したいですか?[/caption] 4月25日にきたやま南山にて開催
-
-
肉屋としての僕の考え方
和牛の最高峰は言わずと知れた「A5」ですが、A5のなかでも5段階あって8〜12の数字で区別されます。
-
-
藁の収穫がはじまりました
牛が食べる藁の収穫がはじまった。 写真は遊んでいるわけではなく、広大な田んぼは歩くだけ
-
-
肉焼きはセンスによるところが大きい
お盆の繁忙期前でバタバタしていますが、一昨日は親交のあるマッキー牧本氏と神戸で合流してからの


















