*

謙虚さ、パッション、夢、この3つの〝食材〟が料理人にはなくてはならない

公開日: : 2012/12/22 雑記

サルティンボッカ

JR南草津駅から徒歩5分、サルティンボッカというイタリアンレストランがある。
木村シェフ(真中)の料理に魅了された人たちで連日賑わっている。

牛肉の扱いがとても丁寧で、木下牧場の近江牛がいつでも食べられるという私にとってもありがたい店なのだ。しかもどう考えても利益がとれているような値付けではないので、いつだったか「大丈夫ですか?」とお聞きしたことがあった。

おいしいお肉の存在を知ってほしいのでお肉に関しては利益度外視でやってますとのことだった。

ところで、写真の右端はサルティンボッカのスタッフではなく、きたやま南山の江口店長代理だ。焼肉店のスタッフがイタリアン?と不思議に思われるかも知れないが、木下牧場の肉繋がりでお互いが行き来し学びあっているというわけだ。

私たちが取り組んでいる、サステイナブル畜産は、生産者~流通者~販売者~レストランや消費者の食卓へと安全と安心を運ぶ「Farm to Table(牧場から食卓へ)」を実践しています。

それは業界の垣根を越えた新しい取り組みであり、理想とする環境だと思うのです。料理人が畑違いの料理を学べる機会なんてそうそうありません。それが肉で繋がるなんてすばらしいじゃないですか!

「オステリア・フランチェスカーナ」のマッシモ・ボットゥーラは、謙虚さ、パッション、夢、この3つの〝食材〟が料理人にはなくてはならない、といっています。

教わる立場は、技術(料理)を学ぶだけではなく、3つの食材もぜひ学んでいただきたいものだ。

謙虚さ、パッション、夢、この3つは私も常に意識している。

謙虚でいれば常に新しい発想と出会うことができる。
今年は会いたい人、行きたいところへ積極的にでかけた1年だった。
パッションがあれば行動が伴う。
真面目に生きていても不条理なことやどうしようもない困難に出くわすことがある。
でも、そういうときこそ夢を語るように心がけている。

いよいよ明日から超多忙な1週間がはじまる。
忙しいときほど丁寧な仕事と謙虚な姿勢で、おいしいお肉を全国のみなさまにお届けできるよう全力で取り組ませていただきます。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

行動

名古屋のオーロックで「みそポタ×サカエヤのコラボ会」メインは牛ヒレ。この日僕が選んだのは和牛

記事を読む

チャドルバギに見る世界の牛肉事情

2年ぶりのソウルは相変わらず、街も人も食も熱かった。 もちろん朝、昼、晩と、肉づくしは

記事を読む

私たちの健康は生産者に買い支えてもらっているのです

私が手掛けた肉がどのように料理されているのか? ちょっと話がそれますが、じつは、肉牛農

記事を読む

プライオリティの決め方

先日、京都のステーキ店にて熟成肉の試食会を行った。 以前より、店のオーナーや料理長と懇意

記事を読む

ジビーフと羊と運・鈍・根

完全放牧野生牛(ジビーフ)のヒレと茶路めん羊牧場のTボーンが同時に味わえるということで、サル

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2025年8月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31