第一回 肉Meetsは料理人と参加者の笑顔で無事終了
記念すべき第一回目となる【肉Meets】は、大いに盛り上がり参加者皆さんの素敵な笑顔で無事終わることができました。ご参加皆様、ありがとうございました。
会場となった、南草津のイタリアン、サルティンボッカには肉好きな25名が遅刻することなく集まり、予定通り18時30分からスタート。
料理は全部で7品、写真は近江牛テールと田淵農園さんの冬野菜のスープ
こちらが当日のメニュー
メインの近江牛熟成肉のローストビーフは、サーロインを50日間熟成させたのだが、少しサシが入りすぎて見た目が脂の塊のようだった。
もちろんすべてがこんな感じではなく、カットした場所によってだが、おそらく熟成させていなかったら重かったかも知れない。味自体は見た目ほどくどくなく、逆にスッキリした脂で嫌味なくシラーとの相性もよかった。
私がイベントを仕切るのは今回が初めてではない。いつもは慌ただしく最初から最後まで動き回って食事どころではないのだが、今回は、25名すべて知り合いということもあり、みなさんと一緒に料理を楽しませていただいた。
肉Meetsは、人と人が出会う(Meets)、人と肉が出会う(Meets)という意味でつけたのだが、まさしく、私がイメージしていたような素敵な会だった。
25名の料理を慌ただしく作るサルティンボッカのスタッフ達の顔をチラチラ見ていたのだが、誰一人必死の形相ではないのだ。逆に楽しそうにさえ見えた。
料理と言うのは、いくら素材が良くても、いくら料理人の腕がよくても、私は食べる環境が一番大事だと思う。
「商品環境論」というものがある。
商品は環境ごと商品、という意味なのだが、肉は肉単体で価値を持つことはなく、店舗であれば、店の外観から内装、接客、包装に至るまで、それらすべてが商品だということです。
たとえば、ロレックスの時計をコンビニで買って(ありえないが)、ナイロン袋に入れてポイと渡されたらどうだろう。おまけに、からあげもご一緒にどうですか、なんて言われたらそれはもうロレックスではなく、ただの時間確認する道具にすぎない。
百貨店でスーツをビシッと着た白い手袋をはめた方に接客を受けてこそ、ロレックスなんです。これらすべてが“商品”であり、商品とは環境を含んでの商品なのです。
今回のイベントでも同じことがいえます。
忙しくても料理人が楽しく仕事をしている姿も味に大きく左右されるのです。
“おいしい”ということは、こういうことも含めて成立しているのだと、改めて感じたイベントでした。
それと当たり前だけど、だれと食べるのか。
初めて会う方とでも、同じ目的を持った者同士が集まる食の場はすぐに仲良くなれる不思議な空間なのだ。
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