肉は技術ではなく心で切る
公開日:
:
2020/12/28
未分類
技術は教えられても肝心なのは心だと思うのです。イズムとか流儀と表現する方もいますが、僕が伝えたいのは、お客様のことを想って肉に接する。これに尽きます。技術は毎日同じことをやってるわけですから、4年も5年もすればある程度はお金のとれる仕事ができるようになります。センスとか感性はまた別ですが。
ここで大切なのが、勘違いしないことです。僕が見てきた若者のほとんどが勘違いをしてしまいます。20年前、19歳でサカエヤに入社し、ものすごいスピードで成長した若者がいました。しかし、大きな勘違いをしてしまい、自分はなんでもできると錯覚してしまったのです。そうなると他の仕事に興味がいきチャレンジしたくなるもの。いわゆる隣の芝が青く見えるというやつです。それもわからなくもないですが、肉に限らずどんな仕事でも3年くらいではウォーミングアップが終わった程度です。その若者は辞めましたが、もし、勘違いせずに謙虚に学びを続けていたらいまごろ。その子の人生ですから去るもの追わずが僕の方針。
心を伝えるには。
人を選ぶとき、人を見るとき。この子に心が伝えられるか、そして素直かどうか。
お客様にメッセージを感じていただけるような仕事ができるようになるには、技術や経験も大事ですが、なによりも心だと思います。
関連記事
-
ラフィナージュ高良シェフの世界
今回のジビーフはいつも以上に水分が多く手こずりました。とにかくペーパーを数時間ごとに交換して
-
生産量を減らして質を高める
生産量を増やして売り上げをあげようと思えば、人が足りない、場所が足りない、設備が足りない、お
-
7月27日、「どんな肉でも旨くする サカエヤ新保吉伸の全仕事」発売!
ただいま発売中の「家庭画報」に掲載されています。それと、7月28日に「 どんな肉でも
-
お手間とらせ酢で作った野菜の酢漬けはロース系の箸休めに最適
たまに中華料理が食べたくなるのだが、いわゆるこってり系が苦手なので、京都の岡崎にある創作中華