*

肉塾北海道ツアー日目は石田めん羊牧場さん

公開日: : 2019/09/18 牧場・生産者

石田さんが育てるサウスダウン種は難しい羊だ。小柄な体型、繁殖能力の低さ、系統の少なさ、現実的な話をすると羊のなかでも儲からない羊なのです。だからサウスダウン純血種のみの牧場というのは成り立たない。それでも、なぜ石田さんは経済動物として困難なサウスダウン種にこだわるのか。

「サウスダウン種の羊を食べたとき、あまりのおいしさに驚いた。自分が食べておいしいと思った羊を育てたい」

凄いね。牛の世界では、自分が育てた牛の肉を食べたことがない生産者がたくさんいます。繁殖農家さんは特にそうでしょう。肥育農家さんでも、販売を農協に任せっきりだとその先が見えません。

自分が育てた羊の肉を食べる。そして欠点を知る。これの繰り返しでブレを修正していく。そりゃうまくいかないこともたくさんある。夏場なんか水をよく飲むのでどうしても肉質が安定しない。水分制限すれば虐待しているのと同じこと。

そういう羊は新保さんに送る。だから新しいことにもチャレンジできる。ありがたいです。僕も新しいことにチャレンジできますから。

石田さんの羊ならなんの問題もない。それは石田さんを知ってるから。環境を知ってるから。石田さんのやりたいことが伝わるから。最近、知らない農家さんから牛を買ってほしいと連絡がくる。顔も知らない人の牛は気持ちが入らない。

前回の羊は脂が多かったが、時間をかけて脂抜きをした。屠畜から一ヶ月後に名古屋のゴリラで食べたけどめちゃくちゃうまかった。そして、9月12日屠畜のマトンが届いた。暑さの影響が肉質に現れている。しっかり手当てしてから見違えるようなマトンに仕上げる(つもり)21日以降にシンバへお出かけください。

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

宮崎のおやっさんが送ってくれた156ヶ月齢の経産牛を吊るしとドライエイジドで。

出産を経験したお母さん牛を“経産牛”と言うのですが、未経産の牛に比べると、サシや旨み、柔らか

記事を読む

淡海酢粕を食べて育った木下牧場の近江牛

滋賀県の北西、高島市に酒を原料に静地発酵で天然醸造酢を製造販売している 淡海酢有限会社とい

記事を読む

生産者を訪ね回るシェフの姿に意気込みを感じました

インターネットで情報発信していると、全国いろんなところからお声がけいただく。BtoBの見積り

記事を読む

せたな町村上農場さんのブラウンスイス牛、いい感じで仕上がりました

昨年の11月に北海道せたな町の村上牧場さんからお預かりしていたブラウンスイス牛(去勢)。写真

記事を読む

マッキー牧元&新保吉伸のブリアンツァ会

携帯電話も繋がらない。野生の王国に人間が住まわせてもらっている。牛舎飼いの牛と放牧の牛はまっ

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2025年9月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930