改めて思うジビーフの環境と自然のままに
公開日:
:
2019/09/22
ジビーフ(完全放牧野生牛)

草むらの中に黒い物体。熊かも知れない。マリヨンヌ小久保シェフが恐る恐る近寄ると、、、昨日産んだばかりの子牛だった。奈緒子さんはずっと探していた。産んだのは分かっていたのだが、いったいどこで産んだのか。200haの林間で探すのは時として困難なこともある。ジビーフは人間の前では産まない。牛たちの習性や地形を知っている奈緒子さんでも探し出すのに時間がかかることがあるらしい。
ぴくりとも動かない子牛。死んでるのか?…一瞬そう思った。遠巻きにジビーフの群れ。この中に母親がいるはずだが我々がいるからなのか近寄ってこない。それとも危害を加えないと分かっているから近寄って来ないのか。

こればかりは仕方がないのよね、と言いながら奈緒子さんと雄三さんと雄喜くんの3人がかりで耳標を付ける。凄い声で子牛が鳴いた。耳に穴をあけるので痛いに決まっている。この日はたまたま雄三さんと雄喜くんがいたからスムーズだったが、これを奈緒子さんが一人でやっているのかと思うと・・・

もう片方の耳にも耳標を付けた。子牛はさらにボリュームを上げて鳴く。すると群れとは違う方向から地響きをあげて母牛が走ってきた。すくっと立ち上がって子牛も走る。群れの中に消えていく親子の姿。

あぁ、これがジビーフ。雄喜くんだったかケンボだったか、彼らが幼い頃、「僕が牛だったらジビーフがいい」と言ったのを思いだした。

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