三角バラのしゃぶしゃぶが超絶うまくて。そしてバラがお買い得

枝肉がいいのか、真空パックの肉がいいのか
断然枝肉だろ、いやいや真空パックの肉は便利ですよー
あのさ、そんなんどっちでもええやん・・
僕が知ってるあの人やこの人が集まって酒でも飲みながら肉談義するとこんな感じになるんだろうな(笑)
まぁね、ひとそれぞれ。どんな仕事でもやってる人は持論があってプライドがあって、事情というものがあっての仕事だと思うのです。だから第一線でバリバリやってるんでしょうしね。
おそらくですが、枝肉を使っている精肉店は1000店舗中、1店舗あるかないかだと思います。滋賀を例にとると、セリで直接枝肉を購買しているのは、問屋が95社、精肉店が5店、こんな感じです。問屋はセリ落とした枝肉から骨をとって部位ごとに真空パックして精肉店や飲食店へ納品します。
一方、枝肉を扱う精肉店は、店内でサバいたり、大規模なところは加工場を持っていたりして問屋機能しているところが多いんじゃないかな。うちの場合は寝かせる期間を設けているため、じっくり手当てしながら販売していきます。ただ、ヒレなんかは熟成に向かないので、フレッシュな段階で真空パックにします。こんな感じで部位によって使い分けています。
昨年末は、うちの若い子たちに枝肉を3頭分預けました。目利きと手当ては僕がやりましたが、若い子たちには販売を任せたのです。
真空パックの肉だと、業者から売りやすい部位だけ仕入れることができるのですが、枝肉となると売りにくい部位も使いこなさなければいけません。しかも3頭分ですからね。考えて、考えて、考えて頭使わないと売れ残ったら大赤字です。
僕は人を育てるということにはあまり関心がありません。言われたことを言われたとおりにしてくれればいいと思っています。枝肉で悩んで考えて苦労すれば考える力がつきます。
教育とかも興味ないですが、たくさん給料欲しければたくさん売らなければいけないわけだし、そうなると肉が圧倒的においしくなければいけません。
年が明けて、6日までお休みいただきました。2日から営業していれば売れ残りはなかったと思いますが、案の定というかバラが在庫になってしまいました。三角バラとトモバラが2頭半残りました。若い子たちは申し訳なさそうな顔していましたがいまはそれでいいんです。
骨付きの状態で吊るしておいたので品質的にはなんの問題もないのですが、脂のある肉はうちでは売りにくく、僕も苦手なので積極的にオススメしないですしね。
でもね、しゃぶしゃぶにすると信じられないくらいおいしく食べられるのです。ほんとですよ。騙されたと思ってお試しください(笑)
ネギたっぷり入れて食べるとめちゃくちゃうまいです。普段はサシの多い肉を敬遠している方もきっとおいしく食べられると思います。※かなり薄くスライスしているので、完全に解凍してくださいね。

こちらから→(^^)
関連記事
-
-
肉屋としての僕の考え方
和牛の最高峰は言わずと知れた「A5」ですが、A5のなかでも5段階あって8〜12の数字で区別されます。
-
-
プレミア近江牛が順調な仕上がりで楽しみ2倍
facebookの近江牛.comファンページにうれしいコメントをいただいた。 ご紹介いただ
-
-
日々いろんな肉が入荷してきますがA5もあればC1もありすべてに命がありおいしくなってほしいと願うのです
とある牧場から出荷された近江牛ですがちょっと様子が変です。雌の50カ月齢で経産ですが肉にする
-
-
近江プレミアム牛、ますますおいしく、そして際立ってきました
月1頭出荷の近江プレミアム牛ですが、飼料の高騰などの煽りを受けて来月より仕入れ価格がぐーんと
-
-
おいしさの方程式って「商品+環境」だと思うのです
農家さん(生産者)との会話で、度々出てくる「うまい牛」というワード。「食べておいしい肉」にな


















