ジビーフ『ヤックン(No 8189)』は3年前の出荷時に逃げ出したお母さん牛の子供だった
公開日:
:
2016/02/19
ジビーフ(完全放牧野生牛)
牛は群れで行動するので出荷のときは全員移動で大変なのです。
2月17日にジビーフ『ヤックン(No 8189)』が出荷され、翌日の18日にお肉になりました。枝肉のまましばらく現地で保管してもらってから3月3日当店に到着予定です。
事前に生産者の西川奈緒子さんから同じ生年月日のババくん(No 8188)とどちらを先に出荷しようかと相談を受けたのですが、さすがに日々の状況が分からないのでお任せするしかなく、後半伸びてくれたヤックンを先に出荷することに。西川さん曰く、ちょっとやんちゃなババくんに対して、人懐っこくおっとりなヤックン、どちらかと言うとヤックンの方をもう少しそばに置いておきたいところでしたが…
とのことでした。
さて、このヤックンには思い出深い話がありまして、3年前に出荷する時に2頭のジビーフをトラックに乗せたのですが、そのうちの一頭がトラックから飛び降りて山の中へ逃げてしまったのです。西川さんは2頭を出荷するつもりだったのですが、私としては赤身で水分が多く、売るのに難儀な牛を一度に2頭も出荷されたら、たまったもんじゃありません。よくぞ逃げてくれたと感謝すらしたものです。
やむを得ず一頭のみの出荷となってしまったのですが、その逃げたジビーフがなんと数ヵ月後元気な男の赤ちゃんを生んだのです。おそらく、この子を守りたくて必死に逃げたんでしょうね。母の執念ですね。
その時の元気な男の赤ちゃんが今回お肉になってくれたヤックンなのです。今回も少しだけ一般販売を予定しております。お楽しみにー!
関連記事
-
-
愛農ナチュラル紅ポークのLボーン限定7個販売しました
愛農ナチュラルポークを完全放牧で育てたいとプロジェクトを立ち上げたのは、ジビーフの生産者、西
-
-
函館から6時間のドライブ、ジビーフを訪ねて様似へ
函館から車で6時間・・・もはや日本じゃない(笑) 数か月前、際コーポレーション
-
-
ジビーフ“ハッサン”は格付けC-1でお肉になりました
牛が野山を駆けまわり、エサも繁殖も牛まかせ。そんな“野生”に近い肉牛を出荷しようという畜産農
-
-
牛肉嫌いの子供が食べた肉はまさかのジビーフだった
今年は、「熟成肉」や「塊肉」「赤身肉」のキーワードをたくさん目にしました。いろんなところで牛
-
-
ジビーフまもなく入荷です
牛は囲った時点で自然から離れていく。なのに愛情とか感謝とかストレスフリーだと言うのはおかしい