とかち帯広での農商工連携セミナーは座談会で楽しく講演会で熱く
公開日:
:
2014/01/17
雑記
1月14日にとかち帯広にて開催された十勝“食農”繁盛塾は多様性と可能性を探る講座を5回に渡って5名の講師陣が全国から集まる。初日は私が「時代は誰から買うのか?国産飼料100%近江プレミアム牛誕生の物語」と題してお話しさせていただいた。
講演の前に、十勝毎日新聞社にて座談会が開催されその模様が翌日には大きな見出しで掲載されていた。お二方共に面識があり、根幹部分が似通った思想を持っているので非常に楽しく愉快な座談会となった。お二方とはオークリーフ牧場の柏葉社長とJA十勝清水の岡田参事だ。岡田さんが同い年と知って驚いたが、共通の友人でもある獣医師の松本大策さんも同い年、同級生ががんばっていると嬉しいですね。
それぞれ立場は違えど、2001年のBSEによって方向性を大きく変えながら現在に至る状況などを語り合った。私がやってきたことはそれほどたいしたことではないが、かといってだれもができることではない。だからこそ価値があり注目されるのだと思う。ただ、会社の規模が小さいから小回りがきき、柔軟に動けるメリットがあり、これが従業員をたくさんかかえて300年とか400年の歴史ある会社であればおそらくできないだろう。
発想イコール行動でそこに損得勘定はなく、楽しさだけで行動するからこそ長続きしているだけで、「サステイナブルな畜産を手掛けておられる株式会社サカエヤの新保吉伸さんは・・・」なんて、いかにもやり手な感じで紹介していただくこともありますが、私のやっていることなんて欲張らなければだれでもできますよ(笑)
それと、自分だけ得しようとか生産者と仲良くできない人はダメですね。お金を出さない人もダメ。おごってもらう癖がついてる人、ごはん食べにいっても購買者(問屋や肉屋)が上で農家(生産者)が下みたいな立場で振る舞ってる人、けっこう多いんですよね。まぁ、枝肉相場が高騰続きで勘違いしている農家も多いけどね。分相応でやらないといけませんね。
北村貴さんのコーディネートで座談会は楽しく終了し(さすがです)、次いで講演会場へ向かうとすでにたくさんの参加者と知り合いの顔もちらほらあって嬉しくなった。講演が90分だと勝手に思っていたのだが2時間30分程度あると知らされ驚いた(笑)
講演内容はさておき、オークリーフ牧場の柏葉社長からハーブ卵をいただいた。
これがじつによくできている。卵じゃないですよ(もちろん卵はおいしいです)、、、私が感心したのは梱包資材です。これなら輸送中の割れも心配ないですね。しかし卵にここまでやりますかね。経費もかかるだろうし数字に細かな社長だったらそろばんパチパチ弾きっぱなしでしょう(笑)
でもね、こういう発想ができる柏葉さんだからこそ大地に根を張れているんだと思うのです。食品に利益が見え隠れする商品はわくわくしませんが、この卵を眺めていると、なんだか嬉しくなります。おそらく柏葉さんはこんな気持ちで牛さんや鶏さんに接しているのだろうなぁ。一消費者の私の心が温かくなる商品はホンモノですよ。
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