シチロウの骨付熟成肉の公開脱骨作業

シチロウのリブロース断面、放牧で草を主食にしてだけあって赤身が強い。
シチロウを食す会の申し込みフォームがいまさらながらできました。
こちらから(→クリック)お申し込みいただけますのでお時間のある方はぜひご参加ください。
シチロウの骨付ロースを熟成庫に入れてもうすぐ40日目になるのだが、順調よく菌が付きはじめカビも断面を覆いはじめている。
短角牛やホルスは、当店の熟成庫とは相性が悪く菌が付きにくいのだが、シチロウとは相性が良いようだ。
ところで、当日は、19時からスタートするのだが、せっかくなのでカビで覆われた骨付きロースを見ていただき18時45分から公開捌き(脱骨作業)を行なう予定をしています。
実際に骨がついたままの熟成肉原木を見る機会も脱骨作業を食す直前に見ることもないと思いますので、ぜひ少し早めに来ていただき貴重な体験をしていただければと思います。
ネタばらししますと、じつは脱骨作業が終わってからが大変なのです。こういった大人数のイベントでは段取りがすべてで前もって肉を切り分けて準備万端で望むのが通常の流れです。
しかし、骨を抜いてからそれぞれの料理に合わせてカットしていくわけですから厨房は大変なことになります。もちろん、シチロウの肉が硬いのか柔らかいのかさえわかりません。直前まで骨がついていたわけですから味見もできないわけです。
それはそれで暴れ牛シチロウらしく、おもしろいんじゃないかと。
なにが起こるかわからない、そんな食す会になりそうです。
【放牧の種オス牛「シチロウ」を食す会】
サシがどうとか格付けがどうとか、シチロウの肉にはまったく関係のないことです。さらに高いとか安いといった価格訴求でもなく、肉そのものが希少であり、肉を食べながら岩手田野畑の大自然を想いながら食していただきたい、そんなイベントなのです。
私が手掛けているドライエージングによる熟成肉は、経産牛などの肉質が硬い赤身肉がどうやったらおいしくなるかを突き詰めた1つの手段です。
4月25日の【放牧の種オス牛「シチロウ」を食す会】では、シチロウのロースをよりおいしく召し上がっていただくために50日間のドライエージングを行っています。当日は、生産者の吉塚さんにシチロウの物語を聞きながら、そして私からはドライエージングの話しを、さらに鉄の伝道師「クック&ダイン」の山口さんからは鉄で肉を焼くレクチャーをしていただき、さらにさらに、エーテルヴァィンの江上さんがシチロウの肉に合うビオワインを選んでくれるという、価値大創造なイベントなのです。私の脱骨作業もおまけで追加されましたが・・・。
シチロウの肉を食べて何を思うのか、何を感じるのか・・・
お時間のある方はぜひご参加お待ちしております。
放牧の種オス牛「シチロウ」を食す会
日時:2013年4月25日(木)
時間:19:00~21:00
会場:きたやま南山
会費:6,500円(ワンドリンク付き)
申込み方法:サイトのフォームから(→こちら)
facebookページ(→こちら)
きたやま南山へ直接電話:075-722-4131
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