韓流焼きしゃぶチャドルバギ(차돌박이)を近江牛ブリスケでアレンジ
公開日:
:
2012/07/14
近江牛
韓国へは数えきれないほど行っているが
チャドルバギ(チャドルベギともいう)を食べたのは初めてだった。
流行りものかと思ったのだが、韓国ではプルコギ同様に
一般的のようだ。日本に住んでいる学生(韓国人)に訪ねても知っていた。
チャドルバギは、簡単にいうと「焼きしゃぶ」で
韓国では、冷凍のバラ肉を薄くスライスしたものを鉄板で焼いて食べるのだ。
甘めのぽんずにネギと青唐辛子をたっぷり入れて食べるとうまい。
もろ焼きしゃぶやん!
と同行(8名)のだれもが言うかと思ったのだが
皆一様に、うまい、うまい、こんなうまいの食べたん初めてや!
と懸命に食べる、食べる・・・
お世辞にも良い肉とはいえないバラ肉でしかも冷凍。
薄くスライスしているので、肉が反り返って丸くなっている。
日本なら、安価な食べ放題の店でも出さないような乱暴な肉だ。
韓国で食べるからうまいのであって、同じものを日本で食べれば
それほどうまくは感じないことは確信できる。
焼酎だってマッコリだってそうだ。
以前、眞露チャミスルがあまりにもうまかったので瓶のまま日本に持ち帰ったことがある。
しかし、まったくおいしくなかった。
韓国で飲んだからおいしかったのであり、環境であり、温度であり、湿度であり
飲み合わせであり、いろんな条件が眞露チャミスルをおいしくさせているのだと気づいた。
日本に帰ってから、オージービーフのバラ肉でチャドルバギを試してみた。
結果は予想通りおいしくなかった。
それならばと近江牛でアレンジしてチャドルバギにしてみたところ
抜群においしかった。使用した部位はブリスケ(前バラ)だ。
これしか考えられない。それほどチャドルバギにはピッタリの部位だ。
適度に歯ごたえがあり、肉の味をしっかり味わうには最高の部位なのだ。
焼きあげたブリスケを、ぽんずにネギと青唐辛子を入れたたれにつけて食べると
清涼感があり、いくらでも食べられる。
梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏本番!
この夏は、韓流焼きしゃぶチャドルバギがおすすめです!
チャドルバギ(→クリック)
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