*

筋細胞外脂肪(EMCL)

公開日: : 2011/10/21 雑記

_N7K1626.JPG

先日、テレビの番組で「EMCL」の特集をやっていた。

EMCLとは、筋細胞外脂肪のことで
筋肉の隙間に入り込むと、筋繊維の収縮を妨げ
結果、お腹がたるんでしまうというわけです。

筋肉は常に新しい細胞と入れ替わっていて
新しい筋肉の元になる細胞が、筋衛星細胞なんですが

筋肉を使わないと、筋衛星細胞がMCLに変化してしまいます。

さらに、無理なダイエットによって、筋肉のたんぱく質が不足すると、
成長因子が減少し、筋肉が霜降りになってしまうのです。

つまりは、お腹のたるみは”サシ”というわけだ。

番組では牛に例えて解説していたが、たんぱく質が足りないと
痩せていき、成長因子の分泌も減少するため、筋肉の霜降り化につながる。

人間は、たるみたくてたるんでいるわけではないのだが
牛の場合は、肥育段階で意図的にサシを入れるので、
逆に霜降りにならなければ評価されない。

それが技術でもあるのだが、結局サシは脂なので
よーく考えてみれば分かることだが、たくさん食べればくどくもなるし
胃もたれして当然なのだ。

グルメ番組でレポーターが、とろけますねー
なんて言ってる場面をみかけるが、そりゃ脂だからとろけるやろ、てことだ。

当店の場合は、生産者にできるだけ赤身になるよう育ててもらっているのだが
それでも、ロース系にはサシが入ってしまう。

格付けが低くても、それは同じで入るべき部分には
サシは入ってしまうのだ。

牛肉の評価は、見た目(サシ)重視の格付けで決まるのだが
味はあまり重要視されていない。

だから、A5だからといって「おいしい牛肉」だとは限らないし
A4でもA3でも、おいしい牛肉がたくさんある。

それを見極めるのが、私たちの仕事なのだ。

また、どうやったらおいしくなるのかを工夫しながら
熟成させたり、精肉にするタイミングを計ったりすることも
長年の経験と知識がなせる技といえるだろう。

先週から販売している、近江牛熟成肉がまさにそれで、
メルマガ配信後に注文が殺到したが、私が考える熟成肉は、格付けの低い赤身肉を
どうやったら柔らかくておいしい肉にすることができるか、それを考えて実践し続けた結果、
ドライエージング(熟成肉)に行きついたのだ。

硬くてどうしようもない格付けの低い赤身肉が
驚くほどおいしくなるわけだから、それはもう感動ものである。

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

健康の秘訣は牛肉を食べること

私の知り合いで、毎日お肉を食べているという方がおられます。 御年、87歳 奥様曰

記事を読む

新鮮レバーは唐揚げや天ぷらにするとおいしい

週に2回、新鮮な近江牛の内臓が入荷する。 レバーを見るたびに、レバ刺し好きなお客さんの顔が

記事を読む

素材をいかにおいしくするかは技術と知識と感謝だと思うのです

熟成庫で60日を超えた経産牛のリブロースです。経産牛は骨が癒着していて関節に包丁が入りにくか

記事を読む

肉屋の仕事

小学生のときにサッカーのコーチから「サッカーで一番重要なことはなにか分かるか?」と質問されて

記事を読む

チャドルバギに見る世界の牛肉事情

2年ぶりのソウルは相変わらず、街も人も食も熱かった。 もちろん朝、昼、晩と、肉づくしは

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2026年2月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728