ブラウンスイス牛の命のリレー
公開日:
:
2023/08/11
吉田牧場のブラウンスイス牛
全作さん(吉田牧場)と岩永さん(cornelian taurus)そして、園田さん(そのみつ)の空気感がピタッとはまった。
吉田牧場さんから出荷した、ブラウンスイス牛の皮がきれいに鞣されて革となり、岩永さんにバトンを渡した。肉はすでに食べてなくなったが、製品は今後永遠に生き続ける。
全作さん、原野さん、岩永さんと僕、そこにハンドメイドシューズの職人、園田さんが加わった。打ち合わせのとき、みんなの空気感(というのか)、オーラみたいなものが、すーっとひとつに重なった瞬間を感じてぞくっとした。
牛を育てて、その牛が子供を産み、その乳でチーズを作る。種がつかなくなり、乳がでなくなった牛を僕が半年間育てる。肉と内臓は、僕が手当てして、信頼できる料理人へつなぐ。皮は、岩永さんが革製品として鞄や財布にして命を吹き込んでくれる。さらに園田さんがハンドメイドでシューズを作ってくれる。
皮革を生業にしている方なら分かると思うが、これがどれだけすごいことなのか。歴史的なことだと言っても大袈裟ではないと思う。
サスティナブルとかSDGsとか、結果としてそうであっても、「命をつなぐ」とか「命のリレー」って、ここまでやって初めて実感する。だから料理する人も食べる人も選びたい。
商売を狭くしているのは分かっているし、理解されようがされまいが、この年でわくわくすることに感謝したい。
ブラウンスイス牛が肉となり皮から革となるストーリーを、お時間あるときにでもご覧いただければ嬉しいです。
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