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プラスチックの肉芝からシリコンの肉芝へ

公開日: : 2017/09/02 肉 サカエヤ

昔から精肉を入れる容器のことをパイレーシ(全国共通の名称かどうかは不明)と呼んでいますが、そのパイレーシには必ず肉芝を敷きます。肉のドリップによる変色防止の意味合いもあるのですが、おそらく専門店でもスーパーでも対面販売の精肉店ではかなりの確率で使われているものと思われます。実際、百貨店の精肉売り場でも見かけますから、一般の方も「はいはい見たことあります」てな感じかも知れません。

さて、この肉芝ですが、色はグリーン、ブラック、ホワイトの3色があり、ほとんどの精肉店はグリーンを使っています。これは昔からそうであるように、肉芝を敷くことがあまりにも当たり前になっていて、そこに違和感を覚える方はいないと思います。

私はと言いますと、多少の違和感はあったものの、ここにお金をかけるのもどうかなぁと思っていたところがあり、よほど変色したり見た目が悪くならない限り、一度購入すれば買い替えることもなく、使い続けるのが業界の常だと思っています。

いつだったか、肉芝の材質が気になり調べたところプラスチックだということがわかりました。そこまで気にすることがなかったので違和感なく使っていましたし、安価なので使いやすいといえば使いやすいのです。でも、日増しにこの違和感が気持ち悪さに変わっていき、なにか他のものはないかと探していたところ、これがなかなか見つからないのです。市販のものはプラスチックだし、特注すればなにかしらありそうなのですが、問題は価格です。そこで友人のゴム屋さんに相談してみたところ、値段は高いけど安全面と安心面を兼ね備えるならシリコンがオススメだと言われたのです。しかし、やっぱり高い。値段を聞いてひっくり返りました。

で、サンプルを作ってもらって数日間使ってみたところ、すごく良いのです。もうグリーンの肉芝には戻れない感じです。もちろんひっくり返る値段ですが、安全面と安心面には変えられないですからね。ということで移転後の新店舗では、すべてシリコンの肉芝に代わります。お客様にとっては見えない部分かもしれませんが、そういうところにこそ気配りしないと、おいしいお肉は販売できないと思っています。

 

 

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