藤井さん違い
先週はフランスにいたので枝肉の買い付けができず、知り合いの問屋さんに一頭だけ買い付けてほしいとお願いしたのでした。僕の目利きとは違うので藤井牧場さんの枝肉を買ってほしいとだけ伝えたおいた。つまり生産者を指定してリスクヘッジをしたというわけです。
休み明けの今日、肉がないので早速骨を抜いて捌いてみたところ、あれ?藤井さんの肉らしくない。飼い方を変えたのかな。まぁ、これはこれで肉質がいいのでありやな。なんてことを横にいる了平と話しながら、やっぱりなんか変やし出荷証明書で生産者確認してきてもらうと、藤井は藤井でも違う藤井さんです!と了平。
年に数回しかセリに出さないもう1人の藤井さんの枝肉を間違って問屋さんが買ってきたという、まぁ、なんともな出来事でした。
近江牛限定ですが、毎日いろんな生産者の肉を触っていると、かなりの確率で生産者名を当てることができる。もちろん限られた生産者の枝肉しか買わないので6択ぐらいだが、逆に外したらお恥ずかしい話である。
和牛は血統による影響が色濃くでるのですが、生産者らしさもかなり影響しているのです。人柄が肉に反映するというか、日々肉を触っているものにしか分からない触覚みたいなものが備わっているのです。
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