*

取引や取材依頼は大歓迎ですが

公開日: : 2014/04/06 雑記

IMG_3796

近江プレミアム牛、近江長寿牛、愛農ナチュラルポーク、完全放牧野生牛と、よく考えればビジネスとしては成り立たないものばかりに一生懸命取り組んでいる。もちろん支えてくれる料理人や消費者のみなさんのおかげでなんとか成り立っているのですが、採算を考えればダメですね。だからだれもやらないんです。私の場合は、趣味と言ってしまえば語弊がありますが、物事の判断は、それをやることでなんぼ儲かるの?・・・ではなく、それをやることで楽しめるかどうかなんです。

たとえば、ドライエージングビーフに関しても、もともとは近江長寿牛(経産牛)をどうやったら肉質を柔らかくしておししくできるかを探っていったなかで出会った技法なわけです。最初は、枝肉のまま冷蔵庫で熟成させていたのです。30日、40日、50日と・・・

いわゆる「吊るし」です。広い意味で「熟成」と言っても間違いではないのですが、昨今の熟成肉ブームのおかげで、なんとなく熟成という言葉は使いたくなくなってきました。どちらにしても私が取り組んでいるのは、ドライエージングなわけで、線引きがむつかしくなりつつありますね。

問合わせも多いんですよ。熟成肉をレストランで使いたいとか旅館で使いたいとかね。相変わらず上から目線なお偉いさん(総料理長とか・笑)多いですね。私も小さな会社ながらお偉いさんなので(笑)ビシッとお断りしますが、業務用の取引に関しても、もちろんお声掛けいただくことはとってもありがたいのですが、やはり基準は、この人と仲良くなって楽しいかどうかなんです。

私にとっての取引は、肉の売り買いの関係ではなく友達として付き合えるかどうかなのです。ですから好きなこと言いますよ。もっとしっかり料理してよ、、、とかね。

あとね、いきなり電話かかってきて、牧場見学したいんですけどって、これも多いですね。取引もしていないのに時間の無駄ですよ。こう見えても意外と忙しんですよ(笑)

何度か肉を使ってもらって、そのうえで生産者や環境に興味があるようでしたらお連れしますよ、といったスタンスです。だれでもかれでも牧場へ案内していたら私も生産者も牛さんも大変ですよ。

テレビもそうです。ありがたいことにお誘いはうれしいのですが、熟成庫を見せてほしいという内容がほとんどです。ブームに乗っかりませんから(笑)、、、それとバラエティー番組はNGです。

とまぁ、好きなこと言ってますが、今日はあまりにも問い合わせが多かったこともあり、ブログを見てますと言う方がほとんどだったのでチクッと書いてみました。

もちろん、新規の取引や取材は大歓迎です(笑)

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ニーズはサシ志向から赤身志向へ

先日の朝、友人から電話がかかってきた。 急やけど高校のツレが集まるので来れるか?

記事を読む

身体に効く牛肉が支持される時代

恵比須ガーデンプレイス内にあるジョエル・ロブションにて。左から世界一のメートル ドテル宮崎辰さん、

記事を読む

業務用の新規取引に関しまして

ここ最近、新規の取引依頼が急増していまして、もちろんありがたいことではありますが、やみくもに

記事を読む

業界内からの脱皮、ギフトパッケージ

5~6年前に「クリック&モルタル」という言葉をよく耳にした。 クリック&モルタルとは、「ク

記事を読む

今後増え続ける「“付加価値”のある牛肉」の可能性

 「肉焼きレッスン」という本を見つけた。 「この一冊で肉焼きが上達する」と表紙に謳っ

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2024年5月
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031