取引や取材依頼は大歓迎ですが
公開日:
:
2014/04/06
雑記
近江プレミアム牛、近江長寿牛、愛農ナチュラルポーク、完全放牧野生牛と、よく考えればビジネスとしては成り立たないものばかりに一生懸命取り組んでいる。もちろん支えてくれる料理人や消費者のみなさんのおかげでなんとか成り立っているのですが、採算を考えればダメですね。だからだれもやらないんです。私の場合は、趣味と言ってしまえば語弊がありますが、物事の判断は、それをやることでなんぼ儲かるの?・・・ではなく、それをやることで楽しめるかどうかなんです。
たとえば、ドライエージングビーフに関しても、もともとは近江長寿牛(経産牛)をどうやったら肉質を柔らかくしておししくできるかを探っていったなかで出会った技法なわけです。最初は、枝肉のまま冷蔵庫で熟成させていたのです。30日、40日、50日と・・・
いわゆる「吊るし」です。広い意味で「熟成」と言っても間違いではないのですが、昨今の熟成肉ブームのおかげで、なんとなく熟成という言葉は使いたくなくなってきました。どちらにしても私が取り組んでいるのは、ドライエージングなわけで、線引きがむつかしくなりつつありますね。
問合わせも多いんですよ。熟成肉をレストランで使いたいとか旅館で使いたいとかね。相変わらず上から目線なお偉いさん(総料理長とか・笑)多いですね。私も小さな会社ながらお偉いさんなので(笑)ビシッとお断りしますが、業務用の取引に関しても、もちろんお声掛けいただくことはとってもありがたいのですが、やはり基準は、この人と仲良くなって楽しいかどうかなんです。
私にとっての取引は、肉の売り買いの関係ではなく友達として付き合えるかどうかなのです。ですから好きなこと言いますよ。もっとしっかり料理してよ、、、とかね。
あとね、いきなり電話かかってきて、牧場見学したいんですけどって、これも多いですね。取引もしていないのに時間の無駄ですよ。こう見えても意外と忙しんですよ(笑)
何度か肉を使ってもらって、そのうえで生産者や環境に興味があるようでしたらお連れしますよ、といったスタンスです。だれでもかれでも牧場へ案内していたら私も生産者も牛さんも大変ですよ。
テレビもそうです。ありがたいことにお誘いはうれしいのですが、熟成庫を見せてほしいという内容がほとんどです。ブームに乗っかりませんから(笑)、、、それとバラエティー番組はNGです。
とまぁ、好きなこと言ってますが、今日はあまりにも問い合わせが多かったこともあり、ブログを見てますと言う方がほとんどだったのでチクッと書いてみました。
もちろん、新規の取引や取材は大歓迎です(笑)
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