各賞受賞記事 （日本オンラインショッピング大賞受賞記事）
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私がこの賞を知ったのが2001年ですからいまからちょうど6年前です。
ネットショップをはじめて1年たった頃で、当時、梱包の段ボールをお願いしていた
オーダーボックスドットコムさんが奨励賞を受賞されたことがきっかけでした。
「日本オンラインショッピング大賞」かぁ・・・ すごい賞があるもんやなぁ〜、でもボクには関係ないや。 というのが当時の感想です。 だってネットショップの知り合いもいないし、1人ぼっちでやってたし まったく売れなかったし、知識もおカネもなかったし(^^; 田舎のカラオケ屋で歌っている素人が、年末の日本レコード大賞を見て すごいなぁ〜と言っているのと同じようなものです。
2003年のことです。 第７回『日本オンラインショッピング大賞』で 最優秀中規模サイト賞を受賞したのが竹虎の山岸さんでした。 竹虎の商品が大好きだったので、まるで自分が受賞したかのように うれしかったのを覚えています。
話を戻しますと、この頃の私はまさにBSE騒動の真っ只中で暗闇の中でいったいなにをすればいいのか途方に暮れていました。
取引先はすべてなくなり、社員は次々に辞めていき、パートさん、事務員さんまでも去っていきました。 結局、最終的に残ったのはベテランのアルバイト３名と新人のアルバイト１０名、パートさんが1人だけでした。 BSEがすべてではありませんが、あまりにも代償が大きかったです。
そして2004年 サイトを本格的にリニューアルして「売ること」よりも「安全」をコンセプトにして 近江牛ドットコムが出来上がったのです。 この年、はじめて「日本オンラインショッピング大賞」に応募しました。 もちろんかすりもしなかったです。
そして１年で一番忙しい１２月を迎えるわけですがここで最悪の事態が発生しました。 この1年でトレーサビリティシステムをはじめとする当店の取り組みがいろんなメディアに紹介されたりして、そんな影響もあってか少しずつですが売り上げが増えはじめていたのです。そして迎えた12月、大爆発しました。
パソコンが壊れたかと思うほどの注文の数、数、数・・・ やったぁー！と最初は喜んだのですが次第に怖くなってきました。 本当にすべて受けてしまって発送できるのだろうかと不安がよぎったのですが物事を考える余裕がないから限界まで受注してしまったのです。
これが最悪の事態をひきおこしてしまいました。 アルバイトの子は学生なので遅くまで働かせるわけにはいきません。 それでも１人の子が毎日朝方まで手伝ってくれたのです。
実店舗が閉店後、静まり返った店内で肉やホルモンを切る作業が延々と続くのです。 12月20日あたりから朝6時〜翌朝の3時、4時までの作業が３０日まで続きました。 いま思い出しただけでも「ぞっ」とします。
アルバイトの子が顔を真っ赤にしながらホルモンを切る姿をいまでもたまに思い出してはなんとも言えない気持ちになります。 早く帰らしてやりたいがそうすると商品が作れない。このときの気持ちを私は一生忘れることができません。
2005年以降からは、少しずつですが体制を立て直すことができ現在に至るわけなのですが、１つの目標として「日本オンラインショッピング大賞」を受賞することをスタッフの前で宣言しました。
そして、2007年11月5日、「日本オンラインショッピング大賞最優秀中規模サイト賞」受賞の うれしい知らせが届いた日、3年前の悪夢のような12月に泣きながらホルモンを切ってがんばってくれたアルバイトの子が 今年いっぱいで上がらせてほしいと言ってきました。 彼女は大学４年生で来年で卒業です。就職先が内定とのこれまたうれしい報告でした。
・・・・・・ あれから3年
1人ぼっちになってこの先どうなるのかと不安なときもあったのですが いまは多くの人たちに支えられています。 いままでもこれからも大きな商いに憧れることなくまじめにコツコツとおいしいくて安心して食べていただけるお肉だけを販売し続けていきます。
『商いとは徳の積み重ねなり』
2007年11月16日
本当にありがとうございました。
東京工科大学学長の相磯秀夫氏より表彰状の授与。
（写真：左）受賞の感想ということでマイクを渡されるも 人前でしゃべるのが苦手な私はこのときすでに汗でビショビショ状態。
（写真：右）日本流通産業新聞社の日流eコマースに 私の受賞コメントが掲載されました。
（写真：左）大賞を受賞されたクオカプランニングの斎藤さんと記念のツーショット
（写真：右）2004年12月、彼女の笑顔にどれだけ助けられたか。 本当にありがとう。
