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愛農ナチュラルポーク、次回の入荷は4月20日

愛農ナチュラルポークのバラチャーシュー

愛農ナチュラルポークのバラチャーシュー

私の友人知人は飲食関係者が多く、京都の先斗町で料理屋を営む彼もその1人。
牛肉を分けて欲しいとの連絡があり、そのときに愛農ナチュラルポークの話をしたところ、各部位試したいので一緒に送ってほしいとのこと。

しばらくたったころにメールで感想が届いた。

鳥肌が立った。いままで食べた豚肉の中で一番かも知れない。事前に学校の取り組みも聞いていたので背景を想像しながらいただいた。涙がでそうになるくらいおいしかった。食べ物で感動したの久しぶりです。

食のプロにここまで言われるとすごくうれしい。ただ、屠畜後10日以上たつと味が落ちていくのでタイミングによっては味のバラツキがでるかも知れないと伝えた。それでもいいから店で使わせてほしいとこれまたうれしい言葉が返ってきた。(写真は実際に送った愛農ナチュラルポークのバラで作ったチャーシューだ。これだけ脂があるのに胃にすーっと入っていく)

牛は7日以上熟成(寝かせるという意味)させたほうが旨味が増すのだが、豚は3日~7日で消費するのがベストだ。動物の肉は小型になればなるほど早く食べたほうが良い。もちろん内臓は大型動物でも足が早い(腐りやすい)ので、できるだけ早く消費したい。

余談だが、以前、知人から豚のナマが食べられる店があるのでいかないかと誘われたことがある。えらく流行っているらしくて興味があったので行きたかったのだが予定が合わなかった。

SPF豚は無菌豚だからナマでも大丈夫だと思っている人がかなり多い。畜産関係者でも勘違いしている人がいるくらいだから、一般の方はメニューにあればなんの疑いもなく食べてしまうだろう。

ちょうど、さきほど届いた料理男子にSPF豚のことについて、やまけんさんが記事を書いている。

SPF豚は無菌の豚って意味?
「SPF豚は無菌だから刺身で食べられる」という店があるようだが、これは誤り。通常の豚と同じく、肝炎などのリスクが存在する。
SPFとは「Specific Pathogen Free」(豚がかかりやすい特定の病原菌をもたない)の意味で、高度な衛生管理をして育てられた豚のこと。つまり、病気にかかるのを防いで健康に育てるための方法の1つで、食べる側よりむしろ生産者側のリスク管理上でメリットがある。SPFだからおいしいとか、菌が少ないからナマで食べて良いということではないので注意しよう。

豚は臆病な動物なので密飼いするとストレスで肉質に影響を及ぼす。愛農高校では、種豚1頭に母豚10頭規模なので、ゆったりとした飼育ができているのだ。

 

IMG_1372

尻尾に注目してほしい。通常は豚同士が噛むのでカットするのだが、愛農高校の豚はカットしていない。それだけ争うこともなくストレスフリーで育てられてるということなのだ。

そういった背景や取り組みも「おいしさ」に影響することだと思うのです。クリエイティブ(創造性)という言葉はみなさんご存じだと思いますが、特に生産現場でよく使われます。創造性のない商品はダメだ、とか、クリエイティブのない商品は売れない、とか・・・。

私がここ最近思っていることなのですが、これからは「消費のクリエイティブ」にもっと注目すべきだと思うのです。

消費があっての生産であり、生産あっての消費です。
100年続こうが200年続こうが、どんなに売れていようが消費者が買わなければ潰れてしまいます。

自給率低下が叫ばれる中、校内自給率70%の愛農高校の取り組み(→クリック)、そこから生まれた愛農ナチュラルポーク。まだまだPR不足で認知度が低いのですが、大人はもちろん、子供たちにぜひ食べさせたください。本当においしいのです。

愛農ナチュラルポークの次回入荷日は、4月20日に3頭予定しています。
5月も出荷はありそうですが連休の関係で日程が組めていません。

おかげさまで、愛農ナチュラルポークは全国からおいしかったの声をたくさん頂戴しています。特に、健康を意識している方々からの支持をたくさんいただいています。

まだ構想段階ですが、愛農ナチュラルポークを大好きなみなさんを中心に、実際の現場を見ていただいたり、先生や生徒とも触れ合える機会をつくりたいと考えています。

 

 

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