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商品の背景にあるもの

公開日: : 2013/02/21 雑記

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スキレットで作った鶏肉のトマトクリーム煮
鶏肉は店舗で販売している鳥取県の大山どりです。
サイトでは販売していませんが、わくわく定期便におまけで入れることがあります。
そういえば、最近入れてないなぁ。来月あたり入れますか。

大山どりは仕入れ商品ですが、草津市や大津市の病院や幼稚園、保育園にも給食で使っていただいているので、現地まで出向いて鶏舎を確認し、定期的に各種検査書を提出してもらって安全の確保に努めています。

今日、facebookで流れてきた友人のタイムラインにこんなことが書かれていた。

鶏に限らず、私達が食べてる『ごちそう』と思っているものの中にも、病気薬漬け○○は沢山あります。過度に騒ぐ前に、まず安心して食べれるものかどうか自ら調べて食べたいですね。

当たり前のことですが、美味しくて安心安全なものはそれなりに手間と時間とコストがかかるもの…安さや利便性を私達が求めすぎるのも問題です。

その反面、ありもしない優位性や成分、安全性を声高に叫び、価格を釣り上げたり他を貶めるようなやり方も。

嘘をついている企業はこれからどんどん淘汰されていくのではないか、そう感じています。

買う側の私達は人のせにせず、買う者の責任を。売る側は、商いをする者としての道徳心を。

リンク先をたどると、「大手ハンバーガー社が薬漬け病気鶏肉で問題の中国河南大用食品から輸入した事を認めた」という記事があった。

私はファーストフード系のハンバーガーはここ数年食べていないので、こういった記事を見ても驚くことはない。どういった肉が使われているのかは知らないし興味もないが、1つだけ言えることは、食べ終わったときのあの気持ち悪さは体に良い物を使っているとは到底思えない。

ハンバーガー社は「抗生物質使用規制のグローバル基準があるから安全」としているが、今回の事件で、中国では全く機能していないことが判明した。
つまり、現地企業任せで現場を見ていないということだ。1個や2個食べるぐらいなら大丈夫なのかも知れないが、体内に蓄積されれば大丈夫じゃないでしょう、と言いたい。

ハンバーガー社だけではなく、外食産業での安価な鶏肉は、ブラジル産か中国産がほとんどなのだ。わざわざ「中国産」とかメニューに記載されていないが、私は職業柄なのかいつも気になる。安くて良いものなんて存在しないのだ。

昨日は、愛農ナチュラルポークの出荷など、今後も継続して販売できるように体制を整えるべく愛農高校へ打ち合わせに行って来たのだが、校内自給率70%の給食をご馳走になった。

体内の細胞が喜んでいるのが分かるような給食で、こういう食事を毎日食べていたら、間違いなく病気にならないだろうな、とそんなことを思いながらいただいた。

愛農ナチュラルポークは、種豚1頭に雌豚10頭という小規模でやっているため、投薬なしの畜産を実現している。このことを畜産関係者に言うと誰一人として信じてもらえない。

商売として成立しないからできることであり、だからこそ、その取り組みが認められて、フード・アクション・ニッポンアワードで最優秀賞を受賞しているのだ。

豚にしろ牛にしろ私たちの取り組みは、けっして万人受けするものではない。
特に安さを求める消費者にとっては、もしかすると理解できないことかも知れない。

いや、理解はできても結局は安価なほうへ流れていくのが現状の消費動向であり、この先も大きな事件がない限り、変わることはないのかも知れない。

しかし、昨日も書いたが(→クリック)安ければ良いから少々高くても本当に安全なものを求める消費者が少しずつだが増えはじめているのも事実なのだ。

私がこの10年で取り組んできたこと、そして伝え続けていたことは、牛肉の背景にある世界観であり、安全な牛肉の提案なのだ。愛農ナチュラルポークはその延長線上にあるもので、今後もやろうとしていることは、安全性の追求と価格に見合った品質の向上なのだ。そして教育をもっとも重要な基準と考えている。

すべての消費者を変えることは到底無理だが、私が一生懸命に発信していくことで一人でも多くの方に新しい価値を見出していただきたい。

 

 

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