*

食は「こころ」の時代へ

公開日: : 2013/02/04 雑記

_N7K2358

私がパワーポイントで講演資料を作るときに、必ずタイトルの前にこの写真を入れるようにしている。講演が始まる前の待ち時間は、この写真が参加者の目に触れることになる。

もちろん意図的にやっているのでちゃんとした理由がある。

肝は「こころ」だ。

今日は、夕方から京都で商談があるので、そのための資料作りのため午前中は事務所にこもりっきりで作業に没頭。このブログを書き終えたらすぐに出かけなければいけない。

昼前のことだが、隣に座っているスタッフがお客さんと電話で話している。
内容はわからなかったが、私の名前がしきりに出ているのでもしかすると私の知り合いかな、とも思ったのだがどうやら違った。

商品発送後のフォローメールをご覧になってわざわざ電話をくださったらしく、私のブログを毎日のように読まれているとのこと。それで私の名前がよく出ていたのだ。

えらく盛り上がっていて、たいそう感謝されている様子がスタッフの言葉から察することができた。そこには、当店からのレターやブログを通じての共通共感があり、肉を売り買いするだけの関係ではなく「こころ」の関係が少なからず築かれているように感じた。

冒頭の写真だが、近江牛の生産者、木下さん、後藤さん、藤井さんだ。
いつもどおりの呼び方でいけば、左から、たかちゃん、みなちゃん、きよいちさん、ともこさん、そのみちゃん、ゆきちゃん、としえちゃん、のりちゃん、、、てな感じだ。

なんかホッとする温かさが伝わってきませんか?
この人たちの笑顔の向こうに元気な牛たちが見えませんか?

私の講演内容なんてたいしたことは話さないんですが、まずはこの写真をご覧いただいて各々、なんでもいいから感じていただきたいのです。いつだったか、50枚近いレジメを用意していたのだが、この写真だけで1時間30分の持ち時間中、50分もしゃべってしまったことがあった。

昨夜、友人3人で京都の祇園で食事をした。ある程度お腹も満たされたので、いつものアールアンドアールへ。365日休みなしで営業しているバーだ。

祇園のバーといえば値段も敷居も高いイメージがあるが、アールアンドアールは、私より一回り上のご夫婦が経営されているとっても居心地の良いバーなのだ。

食事をしたあとは「さて、どこに行く?」というパターンが多いのだが、アールアンドアールに行けば安心する。若いオネエチャンがいるわけでもないが、この店が長く愛されている理由は店内に「こころ」充満しているからだ。

胃袋を満たす時代から舌(質)の時代へ、そして頭で味わう時代が今であり、フェアトレードやエシカル、エコがそれにあたる。無添加食品もそうだろう。

そして、これからは「こころで感じる」時代になっていくのではないかと思う。

それがマジョリティになるか、ということになるがそうなってくれないと本当に良い商品なんて供給できない。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

消費者起点の需要創造

毎日肉を食べてるんですか?... と驚かれることがよくあります。昨日も食べました(写真)精肉

記事を読む

身体に効く牛肉が支持される時代

恵比須ガーデンプレイス内にあるジョエル・ロブションにて。左から世界一のメートル ドテル宮崎辰さん、

記事を読む

接客は「こころ」そう思いませんか

近江牛のラグーソーススパゲティ[/caption] 昨日は、気のおけない友人たちとの新年会で

記事を読む

食べ手について

生産者がいて料理人がいて食べ手がいる。まぁそうなんですが、フードロスについて調べていたら、や

記事を読む

リ・デザインで生まれ変わった商品

昨日は倉敷にある水辺のカフェ三宅商店へお邪魔した。 MAIDOMAIDO-intern

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2024年3月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31