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霜降り肉と赤身肉の評価が同等になる日

公開日: : 2012/07/16 雑記

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フランスやスコットランド、イタリアでは赤身肉の評価が高い。

アメリカでも霜降り肉は珍重されているが、日本のそれとは異なる。
アメリカの霜降り肉は、私から見れば赤身肉だ。

日本で霜降り肉といえば、脂分の多い肉を指すのだが
ここ最近、「霜降り=良い肉」という概念が少しずつだが変わり始めている。

まだまだ評価としては霜降り肉が優勢だが、実際の購入となれば赤身肉の旨味に
需要が集中している。

ただ、ギフトなどの贈り物は、〝霜降り肉〟という方が多い。

自分で食べるには赤身肉だが、人様に贈るとなれば霜降り肉という矛盾は
やはり見た目を重要視しているということだろう。

実際、関東では赤身肉の重要が高いため、仲間相場も高騰している。
霜降り肉は、上げ止め状態なので、そのうち霜降り肉も赤身肉も同評価で
取引きされる日がくるかも知れない。

そうなれば、格付けに左右されない取引となり、生産者は「おいしさ」の
追求に勤しみ、ストレスフリーで牛飼いができるのだが・・・。

しかし、格付けがなくなれば、それはそれで輸入牛肉との差別化ができなくなったり
なにかと問題点もあるのだが、そうなれば新しい制度がうまれるかも知れない。

とまぁ、こんなことばかり書いていると霜降り肉が売れなくなりそうだが
けっして、霜降り肉を批判しているわけではない。

牛に無理をさせてサシを入れるやり方は、賛成しかねるが
普通^^に飼って血統なりのサシが入った牛肉は余韻が残る旨さなのだ。

余談だが、肉のことを書いているとたまにお腹が膨れることがある。
食べた気になるのか、それとも機具を使わないコアトレーニングのようなものなのか。

ホントにおいしい霜降り肉を食べたあとは、余韻が残って
次の日も思いだしては1人ニタニタするものだ。

しかし、おいしくない霜降り肉は、少し食べるだけならいいのだが
食べ過ぎたときの疲労と倦怠感、そして大きなお腹をさすってため息と後悔。
翌日は朝昼抜きだな・・なんてことを考えてしまう。

当店では、生産者との協働により飼料から国産にこだわり
トレーサビリティも公開している。

粗飼料(牧草)を通常肥育の2倍以上与えて育てているので
霜降り肉でも食感があっさりしていると好評だ。

とは言っても、食べ過ぎると赤身肉のような軽やかさは感じられない。

良いものを少しだけという楽しみ方が、心と体にやさしい牛肉Lifeに繋がるかと
思われます。

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